ドカティのムルティストラーダに付いているオーリンズ製の
インナーチューブが48mmあるフォークの整備をするに当たり、
インナーダンパーを緩めるのに、なんか道具を作らないと先に
進めないので、作ってみました。
えー、インナーチューブの奥深く、400mm程の彼方にある部品で、
サッパリ寸法を測れないので、目の子な採寸でございます。
先っちょと、突っ込むパイプと、パイプを回す部分を作れば完成。
回す部分はパイプに穴開けて、何か棒でも突っ込めば回せたじゃん
って作った後で思ったら、負けだぞっ♡
そして、できあった部品をくっつければ完成でございますが、
へそ曲がりは根性を試したくなって、内径21強の15mm程入った
内壁から溶接してみました。スゲー角度になりますが、ギリで
トーチの先っちょが届きます。
マフラー屋さんとかが見たら笑われるでしょうが、モチロン
モノは回転しないので、手首の返しであるスパンを飛ばす訳で、
我がレベルでは結構厳しく、ムダに熱ばっか入っちゃって
バーローだ、バーロー。かなり良い経験になりました♡
って事で、道具も完成したので、クルクルっと回してみます。
半日かけて段取りしましたが、作業は10秒。まーこんなモンですな。
コレでフォークのソコのドロドロもキレイにお掃除できますの~♪
で、インナーダンパーを外してみて、道具の先っちょと対象物の
嵌合具合にビックリ。
目の子でこんなモンだベ?で作ってますが、爪の内径はかなり
ガバだったものの、巾が超ピッタリ。実は、仮組みではスポッと入って
いた先っちょが、溶接したら入らなくなっちったりして、元々道具の芯を
ここで規制したくて、かなり攻めたつもりで寸法を決めたとは言え、
こちらの目の子具合もえらく良い感じだった模様。
(内側を溶接するなんて余計な事しなければ、手直ししなくて済んだのに)
このテの仕事みていると、ヒトの感覚ってサラッとやっている風で
かなりスゲーなと思う事が多いッスよねぇ。
ヒトもこの性能を安定して発揮させられちゃったりできると、とっても
便利なのになぁ。