カワサキ ER6nのタイヤ交換のご依頼です。
タイヤ交換、と言うよりは、バランス調整祭り?(笑)
の、前に、まずはフォークのダストシールの交換から。
ダストシールを浮かすのが、アウターチューブ端面に傷を入れて
しまいそうで、怖くてなっちまったので、フォークごと持って
きたそうです(笑)
はい、容赦なく、ぶりっと剥いてやりました(爆)
そして、本題。タイヤ交換です。
タイヤは持ち込みで、外れたホイルをお持ち込み頂きました
当店的に、このスタイルは大歓迎ッス。
で、まずは、持って来たホイルのアンバランス量を見てみたい、
というご要望。
こんな事やらせてくれるのは、多分この人だけでしょう、
重箱の隅をつつきまわす、自称プラシーボ効果てきめんな御仁、
ご存知、A松師匠。
前後測ってみると、なんと数グラムな結果。
案外ドンピシャな結果にビックリ。
いきなりハードルが上がります (笑)
A松師匠のノリモノのタイヤ交換は、いつもこのパターンでありまして、
知ってる人は、またかあの阿呆どもめ、という感じかと思いますが、
ご存知無い方も多いかと思いますので、段取りを説明致します。
目標は、如何にバランサーウエイトを張らずに、タイヤ組み込み後の
ホイルのアンバランス量を小さくするか、であります。
その為、確立された段取りは下記のとおり。
・ホイル単体でアンバランス測定(ホイル単体のアンバランス量と位置を測定)
・ホイル単体にウエイトを添加してアンバランスを0とする
・ホイルに新品タイヤを組み込む
・新品タイヤを組み込んだ状態でのアンバランスを測定する(タイヤ単体のアンバランス量と位置を測定)
・ホイルとタイヤのアンバランス点を相対した位置へと組み直す
以上をもって、ホイルに貼り付けるウエイト量を最小に出来るハズ
(と、二人して思い込んでいる)のですが、実際は把握しきれていない
不確定要素があるようで、思い通りに行かないのが現実 (笑)
で、その不確定要素(多分、バランサーに組み込む
二輪車ホイル用アタッチメントと、ソレへのホイルの組み込み方)
により、数字通りにセットしても、思い通りの結果は得られず、
最終的にトライアンドエラーで微調整を繰り返すのも
常となっております(笑)
(トライアンドエラーとは、組み上がったホイルから、
一旦ビードを落としてからホイル上でタイヤを回し、
またビードを上げ直してはアンバランス測定という作業)
ちなみに、今回はスタティックとしてアンバランスを
測定しておりますが、コレがダイナミックとしてやり出すと
更に話はややこしくなりますし、狭いリム幅で偶力を打ち消そう
とする為、もの凄いウエイト量を添加する事になる場合が多く、
前述の不確定要素により測定結果にばらつきが発生し、
あまり意味を成さない行為になりがちかと思われます。
(が、望む結果が得られた時の快感は倍増ぉ~♡)
そして、また、「10g以下のアンバランスは無視」という
割と良く効く定説については、過去の馬鹿げた経験の数々より
これもまた真理と理解。己の無駄な行為に意味は無いと知りつつも、
ただただやってみてぇ、というだけのG行為であります。
最後になりましたが、今回の結果と致しましては、
フロントは7g、リアは4gのアンバランス量にまで
持って来られたので、ウエイトの添加は無しって事で、
メデタシx2。
皆様からの作業ご用命をお待ちしております。
<(_ _)>