ご存知、A松御大のタイヤ交換祭り、本日開催。
えー、ここでは過去にも何度か書いておりますが、
御大がご所望の新品タイヤ組み込み方は、ちっと独特です。
基本的には、バランス調整の為にホイルに張り付けるウエイト量を
如何にして小さくできるか、を目指す事であります。
てな事でまずは、新品の国産タイヤには大概付いている、
タイヤの一番軽い所マーク、海外製のタイヤには割と付いておらず、
まずは組み込むタイヤの一番軽い所を見つける作業から始めます。
手順は、タイヤを剥がしたホイル単体で、アンバランスを測定。
その場所と重さを記録した後、なるべくアンバランスが無くなるように
ウエイトを仮付けしておきます。
次ぎに、無作為にタイヤを組み込み、アンバランスを測定。
すると、タイヤ単体のアンバランスの位置と重さを把握出来ます。
今回の場合、四輪車のリムに幅のあるホイルである為、
ダイナミックバランス調整(注)をおこなっており、
インサイド、アウトサイド用の二つの数値が得られます。
で、ここからが、この作業の一番のミソで、要はホイルの一番軽い
角度とタイヤの重たい角度(その逆でも良いけど)を合わせて
組み込めば良いのですが、インサイドとアウトサイドの
どちらの面を合わせれば、結果的に張り付けるウエイトの量を
小さくできるか、を選ばなければなりません。
(そうでない組み合わせの方が更に小さくなる事もありますが)
結構この作業を行っていると、訳が解らなくなってきて、
大概は後半グダグダになって、かなりアバウトになって来るので、
今回は早めに休憩を入れたり、作業方針決定結果は二者による
ダブルチェックを基本とするなど、工夫して挑んでみました(笑)
おかげ様で、過去イチ、割とスンナリ・スマートに作業を終え、
ご満足頂ける結果を出せたのではないか、と自負しております。
そうは言っても、作業後半には、タイヤをホイルの角度組み合わせを
アベコベにしたりと、ふがいない間違いを犯したのではございますが、
基本バイク屋である以上、タイヤ交換は二本までが限界である事は
致し方ない、という結論に達したのでありました(笑)
かなり時間かかりますが、このような方法にて作業を行って
みたい方、作業のご用命をお待ちしております。
<(_ _)>
(注)リムの内側のホイル回転軸と平行なウエイトを
張り付けられる事が可能なできる限り離れた任意の2点と、
ホイルの軸とが成す円を測定面として、それぞれの円弧の
どの角度にどれだけの重さを加えれば、アンバランスを
無くする事ができるかを測定する調整方法