ラリーコンピューター用のスピードメーターのセンサーを
倒立フォークのガードに張りつける為の台座作製のご依頼です。
えーっと、センサーの内側にはRがついていて、円筒状のモノに
貼り付けたりするのに都合良くしてあると思われるのですが、
今回の車両は円筒形状のフォークガードに貼り付けるに当り、
センサーとガードのRが合って無いのが気に食わねぇから、
つじつまを合わせる為の部品を作って欲しいというご要望。
何を言っているのか判らないと思いますが、ご注文頂いた
ワタクシも、こんな事しても良いのか割らねぇす。
フカフカの両面テープで隙間埋まるからいいーじゃん!
まずは部品を眺めまして、目標値を設定。
センサーの貼り付け面の半径は24mm、フォークガードの
表面の半径は39mmとして、作製方法を立案。
太い棒材を旋盤に偏心させながらチャッキングして加工とか
考えてましたが、40mm以上偏心させるには、今組んである
スクロールチャックを外さないとイカンと思われ、
面倒クサくあり、旋盤案却下。
フライスとサーキュラの組み合わせで、どうにかならんか
モノを眺めながら考える。お昼ご飯食べてから、ウ○コしてたら
神のお告げが降りました♡
詳細の説明はめんどっチーので、省きますが、
お好きな方が見れば、やらんとしている事はお解り頂けるかと。
まずは、外径(センサー取付け面)から加工。
一回りデカめな材料から削って行って、センターや
厚み方向の調整は出たとこ勝負な感じで。
基準になる外径が加工できたら、その中心点と
ガイドの角パイプの面を基準にして、側面を加工。
あとは、サーキュラのセンターから39mmの円弧状を
エンドミルが走るようにして、良い感じの厚みになるまで
ガイドの角パイプに沿わせて材料をスライドさます。
まんず、一番厚い部分で3mm残るように加工してみましたが、
思い切りブ厚い感じ。
で、更に1mm寄せて加工してみると、なんか良い感じに。
歯の当り幅が大きい所に、材料がもうペラペラで、
材料がビビりまくる事もあり、こんなところで止めときました。
あとは、コンターでチャッキング用の部分を切り離し、
断面を均して、面取りすれば完成。
早速品物に試着してみましたが、良い感じになったかと。
これだけ小さい円弧なので、少々Rがちがっていても、
ピッタリ感は出るかと思いますが、ワタクシの目の子計測も
まーまー良いトコロであったかと、自画自賛。
なんか貼り付け面の大きさがビミョーで、巻物の
両面テープでは上手く収まらず、一枚モノの両面テープから
切り出して使ってみました。
元々小さい部品なので、両面テープの厚みが目立って
ビミョーです(笑)
果たして、コレでお客さんは満足してくれるのか
判りませんが、やれるだけの事はやりました!
昨今、こんな事やらせてもらえる事はマズありませんので、
個人的には大変嬉し楽しいお仕事でした。
ご予算と時間さえ頂ければ、
大概の事には対応可能かと思います(笑)
皆さまからの作業ご用命をお待ちしております。
<(_ _)>