クルマのマフラーの手直しのご依頼です。
電話で連絡を頂いて、ホントにそんなんで大丈夫ですか?
って感じの作業指示なのですが、要は接合部のフランジの
穴が合わず、フランジをパイプから一度剥がして、
固定し直して欲しいというご依頼で、現車ナシの遠隔作業。
マジックでフランジとパイプに線が引いてあって
そこに合わせて欲しい、という事のようです。
しかも、お預かりの品は中間パイプで、出口と入り口
両方の加工が必要なんだそうです(笑)
フランジの面の角度もあると思うのですが、ホントに
大丈夫なんですかねぇ。まー、ヤレと言われればヤリますよ!
てな事で、パイプとフランジの溶接ビードをサンダーで
削り落とし、フランジだけ一度外して、クルっと回転
させて溶接し直して、一件落着!
という、スウィ~トな事考えてましたが、思いの外
溶け込みが深く、サンダーで綺麗に剥がすには
異様に時間がかかる事が判明。
てな事で、一度パイプごとブッた切る作戦に変更。
外に大ステージ作って削りまくってましたが、
作業に夢中でウッカリ写真撮るの忘れました(笑)
てな事で、とば口から一定の距離に一周線をケガいてから
一度パイプごとフランジを切断。
指定の角度まで回転させ、とば口から一周ケガいた線までの
距離と、パイプの内側の面をたよりに固定して、再度溶接
という段取りで言ってみました。
元々フランジがパイプの軸に対して傾いて溶接されており、
再接合の際にソレを修正してしまうと、フランジから先の
とば口の角度が変わってしまうので、それはもう
見なかった事にしてしまいました。
経費アンリミテッドなお仕事ならば、ちゃんと修正も
できますよ!(笑) ってか、本来、車体ごとお預りして
フランジの合わせ面有りきでパイプを繋げるベキですよね。
両サイド、切って、固定し直して、さー本溶接、という
ところでトラブル発生。自動遮光の溶接お面の電池が
切れかかってきて、溶接中に遮光が効かなくなって
眩しいったらない状況になってしまいました。
急遽、通販で電池をオーダーして、本日の作業はココまで!
流石オレ。あーもう、まったく、間が悪い。
多分、コレって中間パイプで、モッコリ部分は本来
フレキシブルな管が入っているんだと思われ、
形にはなるんだろうけど、そう遠くない将来、
何処かからバキバキ割れるんだろうなぁ、とか妄想。
あまりお勧めでいる手法では無いと思います。