
85年式 ホンダ CT110 ハンターカブの諸々整備のご依頼。
本日はフロントブレーキとフロントフォークの整備です。

昨日同様、ブレーキを分解して、各部をお掃除。
入念にパネルを組み立て、ドラムも磨き、ブレーキワイヤー、
レバーの整備も行って、組み立て準備完了。

アウターチューブの底を撮ってます


サクサクっと調子良く終わらせるぜぇ~って思っていたら、
やっぱりそんなに上手い事進まず、トラブル発生。
コチラのフォーク、アウターチューブの底に独立して
オイルロックピースが固定されている構造だったのですが、
ソイツとインナーチューブ底面のオイルロックピースが
飛び込む穴の芯がズレているようで、擦っているのが気に
食わず、緩めようとしたら、ネジが喰っちゃって、
回せなくなってしまいました(笑)
あー、余計な事するんじゃ無かった。
普通にやったのでは、ネジと供回りしてしまうので、
どうしたモンか悩んだ挙げ句に、最後はやはり力技。
油圧プレスにギリギリ収まったので、インナーチューブで
オイルロックピースをアウターチューブの底に押しつけて、
ボルトを回す作戦。
結局喰っちゃったボルトは回らず、ボルトの頭が上手い事
折れてくれたので、無事に取り外しに成功♡
後でパーツリストを確認したら、オイルロックピースは
部品として載ってなかったので、どうやらアウターチューブと
セットの部品として設定されているようで、非分解的な
扱いだった模様(汗)




ネジが残ってしまったオイルロックピースは、お手製の
銅で作ったVブロックでガッツリとバイスで固定し、
ヒートガンで暖めながらバイスプライヤーでシコシコ
やっているウチに、無事に取り出す事に成功。
ネジもタップを通したら、まだまだ使えそうな雰囲気。
新造しないとダメかなぁ~って諦めかけてましたが
再使用できてラッキーでした。

先っちょブンブン振れてます


やれやれアウターチューブはどうにか収まったと思ったら、
インナーチューブにも問題発見。
旋盤のスクロールチャックに根本をくわえて回したら、
先っちょは結構ブンブン振れてます。
Vブロックに両端を載せて計ってみたところ、0.2mmくらいの
ピークがあるようです。しかも、2箇所有る模様。
もう、どこを支えてどこを押せば良いのやら訳わからん(笑)
てな事で、シコシコ計っては押してをくりかえし、
自分でもビックリ、ちゃんと計れてないんでないの?ってくらいに
真っ直ぐになっちゃったので、その様子を動画に撮ってみました♪
ちなみに、ダイヤルゲージは細かい方の、一目盛り1ミクロンです。
曲がりも上手く直ったけど、インナーチューブも綺麗に丸いなぁ。

てな事で、なんか異様に時間喰っちゃっいましたが、
やっとこフォークの片側だけ組み立て完了。
まだオイルを入れてませんが、本日ここまで!
もうちょっとつづく。
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