朝イチで、エンジンが始動できない耕うん機整備のご依頼です。
様子を探りながら、各部を操作すれば、ムリクリ
エンジンは始動させられちゃうのですが、慣れと腕力が必要です。
なにより、エンジンを始動できても、なんか力強く回らないので、
素直にキャブレターを外してお掃除です。
えー、スロージェットが見事に詰まってました。
このキャブ、スロージェットはメイン系のノズルの脇から
燃料を横取りする感じで、面白い構造です。
ダメっぽいところでは、フロートバルブのオケツのバネが
固まってました。幸い、キャブクリーナーでヅケにして
エアでガンガン拭いたら動き出しました。
多分、オーバーフロー気味で、燃料濃い濃いだったのカモ
知れませんねぇ。
で、掃除の終わったキャブを組み付けてみると、
とりあず普通に始動はするようになり、若干回転上昇が
バタつきますが、常用回転域付近でもそれなりに安定して
回てくれるようになりました。
その後、パイロットスクリューをいじくって良いところを
探していたのですが、エンジンが完全に暖まると、
どうやってもアイドリングしてくれなくなってしまいました。
汎用エンジン特有の遠心ガバナーの動きップリも何か
不安定というか、回転の変化に滑らかに追随しない感じで、
もしかすると何かが固着気味なのかも知れません。
てな事で、こらもう使い方で対応しちゃう方が経済的って
事にして、運転状態になったらコレ以上スロットル閉じないで
っていうマークをして、とりあえず使ってみてもらう事に。
落書きついでに、どうしても操作が良く判らなくなってしまう
という燃料コックにも、ONはコッチ的な印を付けちゃいました。
その他、暖まるとクラッチの切れ具合も怪しい感じだったので、
ワイヤーの引き代も少々詰め気味に調整してみました。
(けど、あまり切れップリは変わらんかったです(笑))
オーナーさんは、コレでダメだならコイツはもう諦めるって
言ってましたので、きっと意地を見せてくれると思います(笑)