
不動車だったヤマハの225なセロー、整備の続きです。
本日は、リアショックの整備。

と、その前に、サクっと終わらせられそうな
キャブレターのバキュームピストンの交換から。
どうしても、スロットル開け始めの妙な引っかかりが
消せないなので、交換してみます。
ちなみに、部品は超高価です!(笑)
コレで上手く行かなかったら、ガガーンだな。


てな事で、本題です。
リアショック自体、機能的には問題ないのですが、
バンプラバーが崩れ去って、跡形も無くなってしまってます。
ウッカリ、アンダーブラケットだけ外せ無いかと
淡い期待を持ってましたが、どうもそういう構造では
ないらしく、普通にロッドを分解して、ピストンと
シールヘッドに退いてもらわないとバンプラバーを
組めないみたいです。


分解前のチェックでは、30年以上前のものとは
思えぬ良い状態で、リザーバータンクのガス圧も
しっかりと維持してました。恐るべし20世紀モデル。

浸透潤滑材ヅケにしてます


で、サクサクっと分解して、掃除してバンプラバー入れ替え!
と思っていたのですが、シールヘッドが動きません。(笑)
通常、指でふぬぅーんと押し込めば、どうにか動くのですが
サッパリうごかず、少々タガネでひっぱたいてみましたが、
これまた動かず。
仕方ないので、伝家の宝刀、油圧プレスを抜いてみましたが、
シリンダが細すぎて、押すのに良い当てモノが無く、
テーパーローラーベアリングのローラーの頭を少々削って
差し込めるようにして使ってみました。
通常、油圧をかけるまでもなく動き出すのですが、
コイツはキャラメルマン1号並みに平気なご様子で、
全く動きません。 さすがに3点支持で油圧をかけて
ギュイギュイ押したら、シールヘッドが壊れちゃいそうなので、
ここは負けを認めて、一時撤退。ムキ~!


多分、ガンガンに暖めれば動き出すような気はするのですが、
周辺の樹脂やゴム部品への影響を考えると、あまり無茶は
できません。急がばまわれって事で、しっかり面で支えて押せる
当てモノを作ってみました。
で、コレでもう勝ったも同然と、意気揚々と油圧をかけて
押してみましたが、これまた動く気配ナシ!(笑)
壊すとマズいので、ここは焦らず、さらに一晩浸透潤滑材漬け
にして、明日改めて勝負をかけようと思います。
うむ、やっぱり30年以上もしっかりとガス圧が維持されつつ、
ずっと不動車だったんですから、シールヘッドがシリンダに
張り付いてしまっていても仕方ないですな。
はぁ~、それにしてもこの車両、一筋縄で行きませんなぁ(笑)