
意味無し作業でした(笑)
自分のBMW R1100GSのトランスミッション、
インプットシャフトの整備です。
1速から加速させて行って、2速に変速。ある程度イケイケで
そのまま加速させて行くと、ズドンと一瞬滑るような
歯が飛ぶようなそんな衝撃が一度だけ加わります。
でも、3速から2速に落として、加速させた場合には起こらない
ように思いますし、2速以外では起こってないと思います。
そんなもんだと思って乗っていれば、スゲー危ないって事は
無いのですが、一瞬荷重が抜けるし、大変気持ち悪い。
って事で、ミッション降ろして、確認してみました。
一番ありがち、かつそうであって欲しかったギアのドッグに
欠け等は無さそうです。が、我が人生では、このミッション
でしか見た事の無い、謎のデバイスも気になってます。
インプットシャフトって、その名のとおり入力用にわざわざ
軸が一本別に用意されており、バネで押さえた駆動カップリングに
よって動力が伝達されております。おそらく、トルクピークを
滑らかにする為のサージタンク的な役割を果たしていると
思われるのですが、どうもコイツがドスンの原因なんでないかと
ずっと考えており、今回分解に至った訳であります。

シャフトのギアは、バネの張力で押されるような構造に
なっており、末端に組まれたベアリングのインナーレースを
サークリップで押さえてあります。
バネの張力を解除してやれば、サークリップを外せる感じなのか
かもしれないので、プーラーで引っ張るとか妙な事してみましたが、
どうもそういう訳ではないらしく、実際にはインナーレースは
シャフトに圧入気味に組まれており、ちょっとインナーレースを
押し込んで隙間を作ってサークリップ外し、ベアリングを
押し出すような感じで、プレスの上で楽々作業できる内容でした。
いやぁ、分解中にボヨ~ンとか事にならないか、ビビって
イロイロ難しく考えちゃった(笑)
ベアリングは触った感じ問題な無さそうで、変な力をかけずに
外す事が出来ましたが、どうせなら新品組むのも良いかなぁ、
とか甘い事考えて確認してみましたが、片側が規格物では
無いようで、専用部品を頼まないとイカン感じだったので、
再使用決定(笑)
まー、今回のトライでダメな可能性も高いし、面倒クサイの
ガマンして作業すれば、特の大きな負担も無くここまでは
戻ってこられますので、再作業前提って事で。



で、ガクンの原因なんですけど、当初バネで押さえている
カップリグ部分がバネの反力不足で山を乗り越えているんで
ないかと思っていたのですが、どうやら物理的にそのような
空間は与えられておらず、そうで無い事が判明。
もしかして、コイツが原因では無いんですかねぇ。
って事は、カップリングはギアの上のベアリングを
ギュイギュイ押しだそうとする訳で、ソレを支えていたのは
サークリップ一本。つまり、オレはいままであんなサークリップ
一個に支えられて走っていたんですねぇ(笑)




で、結局のところ、ガクンの原因については全く想像できて
ないのですが、なんかカップリングの動きが良く無い事に
起因する不具合なんですかねぇ?的な悔しい状態。
力がかかった時にハスって固着して何かの拍子で動くとか
そんな感じなのかも知れませんが、そうであると症状の
出方と力の掛かり方の相関に無理が出ますよねぇ。
まー、悩んでも仕方なので、シャフトとギアの摺動面に
オイルの焼けてこびりついていたりするのを磨き上げ、
傷だらけのカップリング摺動面を、軽く均して、面取りして
みる等、とにかく手を動かしてみる事に。
コレでウッカリ直らないかなぁ(笑)



カップリングのストローク量とバネのストローク量を確認。
バネはプレスで線同士か軽くタッチする所まで押したら、
塑性域に入ってしまったのか、自由長が0.5mmくらい
短くなった(汗)
ちょっと引っ張ってみたら、割と簡単に伸びるので、
もしかしたら、バネの鋼材がマンモスお疲れ状態なのかも?
(バネだけは部品として出ないんですよねぇ)


前側のカップリング部品が最終的にド突く事になる
ワッシャー、ド疲れる部分が凹んでしまっていたし、
ドカンの原因がバネの反力不足って事も考えられるので、
バネのギュイギュイ引っ張って自由長をムリクリ伸ばした
上に、バネを押さえる部分を3mm厚くしてプリロード量を
増して組んでみる事に。3mmの数字は各部を計測した
結果からで、根拠は一応それなりにあります。


てな事で、結果的には、部品を磨いて、ストッパーの
部品を交換しつつ、バネのプリロード量アップという
内容になりましたが、結果や如何に?
ってか、この車両、燃料タンク内の燃料腐らせて、
燃料ポンプが回らない状態で、エンジンかかるかどうも
判らないんですよねぇ(笑)
悲惨な結末に乞うご期待!(笑)