似たような作業は続くんデスの法則により、
かぶり気味で、どうしてもアイドルが不安定な
ホンダ ジョルノクレアのキャブレター調整やってました。
まったく、商売にならん作業だったんですけ、スゲー面白かった。
えー、エンジンが完全に暖まると、アイドル中や開け始めに
エンジンがストンと止まってしまう事が多々あります。
たいがいの場合は、キャブレターのスロー系の不調が
原因である事が多いですが、今回は散々イロイロやっても
全く改善されず、こうなるとジェットニードルが痩せちゃってる系
なんでないかと疑い始める訳ですが、こればっかりは
部品の交換が必須。ところが、もう廃盤で部品が手に入りません。
そうなると、どうにかアイドル付近のミックスを薄くする方向で
調整して誤魔化すしかないと思うのですが、残念ながらスロージェットも
一番小さいヤツが組んであってお手上げ。
どうにかならんモンかと考えてましたが、あるアイデアがひらめきました。
上の写真みたら、何やったんだか、勘の良い人ならお気づきでしょう。
しかし、あんなチッコイ穴の微妙な差で調整している訳ですから、
どんだけやっちまって良いのか判りません。
てな事で、やっては組んで試してを繰り返し、結局5回目で何となく
こんくらいにしとくべー、というところまでたどり着きました。
結果てきには、スロットル全閉状態では非常に安定してアイドル
するようになりましたが、ビミョ~なタッチで開け始める辺りが
超ぶっ濃くなっちまうみたいで、その領域にとどまるような操作をすると
相変わらずエンジンは止まってしまいます。
いろいろ調整してみましたが、多少改善はされるものの無くする事は
できませんでした。まー、この辺りが限界でしょう。
そもそも、超非力でレスポンスが良い訳でも無いエンジンですから、
いきなりスロットルをガバっと開けてしまえば、全く問題にならないし。
ともあれ、初の試みで、それなりに思惑どおりの結果を得られたので、
かな~り満足。ナルホド、キャブレターは奥が深い。
なんであんな構造で、あれだけ自然に諸々が連携するのか、とっても不思議。
コレでお金になったら文句無しだけど、そーも行かない辺りがウチの存在意義か。
興味深い体験ができたので、ヨシなのです。