ヤマハの225のセロー、シリンダーヘッドがオイルで
汚れるそうで、その整備のご依頼です。
えー、どうもかなりビミョーなオイル漏れってか、
にじみのようです。このテの作業、厄介です。
だって、どこから漏れてるのか判らないんですから。
とりあえず、シメシメな部分を観察します。
もう、どうこから漏れているのか良く判りませんが、
恐らくカムチェーンスプロケットのカバーの継ぎ目で
あるのは間違い無さそうなので、分解前に掃除です。
いよいよ分解してみようと思ったら、プラス頭のボルトが
回りません。ナメちゃいそう感バリバリなので
どうしてやろうか考えましたが、久しぶりにインパクト
ドライバーとか出してみました。
残念ながら、ネジ頭も痛める事なく、
物語は展開されずにアッサリ回ってしまいました。
はぐってみると、当然ですが、何がどうってのは
ありません。シールはゴムでした。
どれでもそうですが、機械加工面の角がピンピンしていて
何かがぶつかった跡がビミョーに盛り上がってます。
とりあえず、角っちょという角っちょを、カスがエンジン内部に
落ちないように掃除機で吸い込みながら面取り。
その後、オイルストーンで面を磨いて、ヘッド側の作業完了~。
次にカバー側。
こちらは、ボルト周辺が変形しているのは良くある
ハナシなので、ヘッド同様、角っちょを面取りしてから
定盤に載っけて擦ってみました。
案の定、ボルト穴付近が盛り上がっていたので、
何となく面が当たるように定盤にペーパーを敷いて
磨いてみました。
てな事で、キレイに掃除し直して、組み直して試運転。
作業をしたカバーの合わせ面からは、オイルが漏れてくる
気配な無さそう。しつこく、2回目の試乗も行って、
冷える→暖まる→走る→冷えるの工程を2セット乗り越え、
心配していたシリンダとの合わせ面付近からも
漏れてくる気配も無いので、とりあえずいっぺんこれで
走ってもらう方向で、今回の作業、終了でございます。
まー、なんですか、コレで直っちゃったのならば、
シールのゴムの弾性が無くなってきて、
何かの拍子で、
ビミョーにピッタリしてなかった合わせ面から
ビミョーに漏れちゃったとか、
ビミョーにボルトが締まり過ぎちゃっていて
ビミョーにカバーが反って来ちゃったとか、
そんな所でございましょう。
皆さまからの作業ご用命をお待ちしております。
<(_ _)>