ホンダのXL250S、ヘッドライトが暗いって事で
ご相談を頂きました。
症状的には、ヘッドライトを点灯させるとバッテリーがすぐに
あがってしまい、灯火類が激烈暗くなるそうです。
ヘッドライトを消して、エンジンを始動した状態の
バッテリー端子電圧を見ると、なんか具合良さそうな雰囲気。
ってか、ナゼか、エンジンを始動しなくてもライトが点きます。
えー、ヘッドライトや尾灯は、エンジンかけないと
点かないんじゃなかったっけー?とか思うものの、自信が無いので
その筋に詳しい友達に聞いたら、エンジンかけないとヘッドライトは
点かないというお返事。
あー、この車の歴史の中で、何かの都合で、誰かが配線に変更を
加えられている可能性大ですねぇ。一番厳しい作業ですねぇ。
てな事で、まずは配線図を拡大コピーしました。
それっぽい所に赤線を入れて、現車と見比べます。
ヘッドライトレンズを外すと、お椀の中の配線はスパゲッチ。
外れているギボシやら、枝分かれしている配線やら、
歴史を感じさせられます。嫌な悪寒しかしません。
仕方無いので、全部確認して行きます。
で、明らかにおかしな一本をたぐって、タンクとシートを
外すと、外れたカプラーとレギュレターらしきモノが。
うぉ、こういう状態がナゼなのか考える所からかよ!
このテのお仕事は、以前の作業者の意図をくみ取る
想像力と根気、思い込まない俯瞰的な思考をいかに
維持できるかってだけです。しかも、以前の作業者は
一人だけとは限らないので、その辺りの切り分けも難しい。
さー、泣き言垂れても誰も助けてはくれないので、
先に進みましょう。
もう、ドンと構えて、もらったばかりのお煎餅をポリポリ
しながらの長期戦です。
とりあえず、明らかに判る末端の配線がホントに機能しているかを
一個一個確認して行きます。車体側の電源から切り離して
外部電源につないで、配線に手が加えられていないか確認ちう。
それらの配線を読み取るのに、もちーと時間がかかりそうです。