四輪車エンジンの上死点を検出するセンサーだそうですが、
オイルが漏れてしまうので、その修理のご依頼でございます。
オイルシールだけの部品設定は無く、マルッとASSY扱いですが、
そのASSYも廃盤なのだそうでございます。
さらに、そのオイルシールというのが、普通に流通していない
妙なサイズでして、普通には修理できないって事で、当店の出番でございます。
えー、イロイロ悩んで、今回修理に使う事にしたオイルシールは、
外径φ22、内径φ12、厚み7mmなそこらで売っている普通なヤツ。
で、組まれていたのは径が各々0.5mmデカい。
なんでこんな不思議なサイズにしなければならんかったのかは、
いろいろとヲトナの事情があるのでしょう。
ともかく、このセンサーASSYがダメになっちゃっただけで、エンジンが
回らないのだから、どうにかするしか無いのデス。
って事で、三日ほど悩みまして、オイルシール取り寄せて、
二日ほどかけて作業完了。
カミソリみたいなスリーブを、ボディーのオイルシールが収まる部分の
壁面に作り、シャフトは0.5mm太いだけなので、ムリクリ突っ込んで、
摺動部分だけ12mmに加工してみました。
イロイロ、周辺部品との兼ね合いもあって、こんな妙チキリンな手しか
思い浮かばなかったんデスよ。しかも、作業は困難を極め、
品物のチャッキングとセンター拾うのに、スゲー苦労しました。
えー、ホントはボディーには手を付けずにやろうと努力しましたが、
スリーブの厚みが0.25mmとあまりにも薄すいので、暖まったら
どうなっちゃうんだろうとか、イロイロ想像して怖くなったので、
他に影響が無い程度にボディーの穴を0.5mm広げてしまったのは、
ナイショです。
↑仮組みしてみたの図
って事で、多分コレでOKだと思います。
後は使ってもらって、ダメならまたやり直しましょう!
物理的にイケそうで、時間とご予算の都合を付けて頂ければ、
なんでもチャンレジしてみまッセ!
皆さまからのご用命をお待ちしております。<(_ _)>