AJPキャリパー整備

↑作業完了~の図

トライアル車に装備されているAJPのキャリパー整備のご依頼です。

  

↑溝のお腐れ物質の図
↑傷が入ってしまった新品シールの図

ピストンが上手く動かなくなり、ご自身でシールとピストンを
交換しようとしたところ、ピストンがキャリパーに収まらなく
なってしまったとの事。

どうもシールが収まる溝の奥に、お腐れ物質が溜まっているようです

 

↑溶剤でふやかすの図
↑払拭布で削り取りの図

地道に掃除して、綺麗にして行きます。
何か、このブレーキフルード系お腐れ物質をサラリと溶かすような
スゴイものは無いのでしょうかねぇ。

 

↑面&バリ取りちうの図
↑作業前の図
↑作業後の図

キャリパは、合わせ面の角が何かに当たって盛り上がっていたり、
加工面にバリや毛羽立ちができていたりしたので、
それらを削り取りました。合わせ面も反ってしまったようで、
当たりがイマイチだったので、摺り合わせて面を出してみました。
コレなら漏れる事も無いでしょう。

 

↑組み立て準備完了!の図
↑ピストン組み込みに成功の図
↑ピストンの動きっぷり確認ちうの図
圧縮空気で動かします
↑ピストン径確認ちうの図
素晴らしく揃ってました

お掃除完了後、無事ビストンを組み込む事にも成功。
組み立てて、圧縮空気を使ってピストンの動きっぷりを確認した
ところ、何か一個だけ妙に動きの悪いヤツが居ます。

再度分解して、念のためピストン径も確認しましたが、
4個とも恐ろしく数字は揃ってました。流石一流どころの品です。

どうしてそんなに動きっぷりが違うのか、良く判りませんが、
再度組み直し、グニグニと出しては入れてを繰り返している内に
良い感じに動くようになりました。
おそらく、ゴムの座りがイマイチだったのでありましょう。
ピストン4個とも素直に動くようになったところで、
この度の作業、終了~。

多分何も考えずに、フルード入れて油圧をかければ
イヤでもゴムは落ち着くのだと思いますが、
まー、スルスル動くようになってから組む方が
トラブルも起きにくいかと。

てな事で、キャリパーといえど、組み方一つでずいぶん違ってくる
モノなのだと、大変良い勉強になった案件でした。

皆様からの作業ご用命をお待ちしております。
<(_ _)>

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