ヤマハYB90の整備です。
フロントフォークの部品待ちの間に、エンジンをかけてしまおう作戦です。
オーナーさんのお話にゃー、久しぶりの始動でも鬼キックで
かかります、って事だったのですが、ウンともスンとも言わないし、
スパークプラグが湿る気配ナシ。素直に掃除するべきでしょう。
とは、いうものの、なるべくコストは抑えたいので、まずは
外側からアクセスできる範囲で、エアの通路にキャブクリーナーを
吹き込んでみました。が、かかる気配ナシ。そもそも、なんだか
チョークバルブが動いてない感じ。更には燃料がオーバーフロー
しまくりなので、やっぱり素直に分解清掃です。
えー、ここからは地獄でした。
多分、もう部品が出ないであろう、ロータリバルブ車アルアルな
キャブレター関連の管類とケースの間をシールするゴムパーツ、
カチカチだし、すでに修理で何かで覆ってあるので、それらを
壊さないように、そーっと作業しなければならないのに、固着した
チョークバルブが良い感じに抜けません(笑)
キャブクリーナーでふやかしながら、ヒートガンで適度に暖めつつ
力をかけるを繰り返し、ようやっとチョークバルブは抜けました。
ゴムの膜も、多分無事です。多分ね(笑)
さて、キャブ本体がエンジンから外れて、フロート室を
外してみたのですが、思いの外キレイ。ちょっと拍子抜け。
でも、部品を外してみると、ちゃんとソレなりに
詰まってました。ちょっと安心しました(笑)
っちゅー事で、毎度の事ですが、ネチネチとお掃除です。
昔のバイクは良かった、なんて言うつもりは全くありませんが、
昔のキャブは作りがシッカリしてますねぇ。そもそも、重いし(笑)
要所要所部品が交換できるようになってます。
各社「企業努力」を繰り返しながらキャブレターが絶滅して行く
世代のモデルを見る事が多かったので、かなり違う印象です。
この頃のキャブレターって手が込んでいて、作る手間ハンパで
無かったんだろうなぁ。
さて、余談ですが、本日は上のような状況で作業しておりました。
拡大鏡に老眼鏡という、鉄壁の布陣です。
組まれているジェットを確認してメモしました。
そして、念のための取っておいた写真を見てビックリ、
鉄壁の布陣を駆使し、目をこらして確認したメインジェットの番手は
175と読み取っていたんですけどねぇ。
凹むなぁ。
スッタモンダありましたが、やっとこお掃除が終わりまして、
全部組み立てました。
効いているだか効いてないんだか良く判りませんが、
とにかくチョークのバルブはちゃんと動きまして、
若干吸い口を手が塞ぎながら、バレル内の負圧を高めてやると
アッサリとエンジンはかかったのでした。
さー、お次はオイルポンプの復旧作業です。
まだまだ、つづく。