06Bチェーンのプレート圧入用コマ作製

↑チェーンのリンクの外プレート圧入ちうの図 使用イメージはこんな感じ

Husabergの旧型エンジン(シリンダがケースにモナカ合わせに
挟まっているタイプ)のカムチェーンは、06Bってタイプの
ローラーチェーンなのでして、分解時にはチェーンを切ったり
つないだりせねばなりません。
(フサベルだけでなくて、KTMのRacingってチョイ古いエンジンも
同じ構造だけど、チェーンの種類は違ったりする)

 

↑カムチェーンを正面の図 アラヤダ奥さん、この外側のプレートのセット幅が気になっちゃったワケ!

で、そのチェーン自体のメーカーが2社混在しておりまして、
各々のチェーンメーカー用に、継ぎ合わせる為のカシメタイプの
リンクが部品として提供されております。
ここで、今回気がついてしまった事がありまして、後発で提供され
始めたメーカーのチェーンのリンクを、専用の工具でプレートを圧入
してみると、そのセット幅が既に組まれて居るリンクの幅より
0.2mmも広いのであります。
若干ガタ付きが多いのはモチロン、ピンの端面を潰してカシメる
訳ですが、プレートから品の飛び出しップリも0.2mm短いって事で、
なんかピンが潰れにくくなったりしないのか、気になっちゃいました。
まー、当店に置きましては、チェーンが切れる惨事に見舞われた事は
無いのですが、聞かない話じゃございません。

 

↑加工ちうの図 プレートを試しに入れてみた
片面加工完了~の図 55Cの丸棒から削ってみました

でも、先行して提供されていた方のメーカーのチェーンだと
ちゃんと他のと同じ幅にセットされているかどうかってのは、
専用工具として提供されているのだからって事で、今まで
盲目的に作業していたので、未確認。もう若くないけど
若気の至りって事で、お許し下せぇ~。

って事で、チョット資料をひっくり返したりして考察してみました。
Bシリーズのチェーンはエゲレスとドイチェの規格モノらしいッス。
多分ピッチとローラーの径と幅は規格で縛られているハズでありますが、
ピンの全長やプレートの厚みが、メーカーによっては薄い方向に
なる事は十分に考えられ、結果として、組み立てる為の工具が
専用的になってしまう事も十二分に考えられる訳であります。
一応、違うチェーンメーカーの部品が提供され始めた頃に
車両輸入元に聞いた限りでは、工具は変わらないとの返答は
頂いておりましたが。

まー、何ですか、今まで使って来て問題出てないワケだし、
工具は2メーカーとも共通って返答をもらっているんで、
多少ガタがデカい程度なんだと思うんですが、
気になっちゃったモノは仕方無いので、更に0.2mm奥まで
突っ込める圧入用のコマを作ってみました。

 

↑ちょん切ってもう片面も加工完了~の図
↑完成品と元ネタの図 違いはピンのドン突く穴が0.2mm深いだけ
↑プレート載っけてみたの図
↑ジョイント作業完了~の図 赤い印が継ぎ用のリンク

てな事で、コマ完成。
ちなみに、純正工具のコマで押し込んだ状態で、ピンをカシメてみまして、
その潰れップリを計っておきました。
その後に他と同じ幅になるまでプレートを押し込んでから、再度カシメてみた
のですが同じくらいの力で押している(つもり)にもかかわらず、
ピンの潰れっぷりは大きくなりました。やっぱ、ピンの頭の飛び出しップリが
デカい方が潰れ易いみたいです。
まー、今回はモアベターな手法を見つけられたって事で♡

 

↑加工物セット用の下駄の図 コレで加工面の対面と平行に加工できる(ハズ)
↑下駄作製ちうの図
↑下駄完成~の図 フライス任せな平行と直角なプレート

ちなみに、今回コマの裏面を削るに当たり、加工の終わった表面と
ベットの面を平行になるよう、バイスにクランプする為に、
良い厚みと高さの下駄が無かったので、ソレも作ってみました♡
オナニー的道具を作る為の道具も作る、無限オナニー。

そう、ワタクシはヒマ人オナニスト。
(だってしょうが無いじゃん。無いと作れないじゃーん。)

投稿者: okamochi@tensyu

個人事業主にして、岡本商店 店主。

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