キックスターターのアームを蹴飛ばす際に
ステップに足のつま先が引っかかって蹴り難いって事で、
キックアームをいじってみました。
えー、今回は、オーナーさんが2種類のキックアームを
持ち込んで下さいまして、コレで何か適当にどうにか
ならんか?って事でしてたが、どうにも良い形のモノが
無かったので、良いトコ取りの二個イチ作戦です。
チッコイとはいえ、4st単気筒のエンジンですから、
キックアームにかかる力は相当なモンらしく、そのまま
普通に面合わせで溶接しても、曲がってしまったり
折れちゃったりするらしいので、今回は金型用の
ダウエルピンを心棒に入れてみる事に。
しかし、キックアームにちゃんとした穴を開けるには、
いささか形がスゴイ故に無理がありまして、チョッキリ
6mmに仕上がっているダウエルピンをスポッと嵌める
穴を開ける事が出来なかったので、ピンの方に
少々細くなって頂いてみました。固いので、刃物は使わず
ペーパー使ってシコシコ行ってみました。
思いつきで芯棒を入れてみましたが、コレまた案外微調整が
効きまして、全く持って意外なトコロで好感触♡
全体の継ぎ位置や角度は、度胸一発勝負ですが、全長や首振り
角度の微調整はやりたい放題♪ こらー楽ちんだわー。
今回の芯棒作戦、思いがけず緻密な微調整が可能となった
おかげで、いつものようにエイヤーで点付けしては切り離してを
繰り返す事なく、思い通りの位置で固定に成功♡
ついでにアームを出した時にストッパーになる部分が
凹んでしまっていたので、ソコも溶接で盛って面を切り直して
おきました。
うむ、チョッキリして気分ヨロシ!
てな事で、キックアーム二個イチで踏み位置変更作業
コレにて完了。ホントはメッキとか染めとかするべきで
しょうが、それは他との兼ね合いもありますので、
お客様にお任せして、油だけ引いて防錆(したつもり)。
とりあえず、形だけはヨサゲな雰囲気になりましたが、
実際につかってみたら、マッハで曲がっちゃったり
力がかかるようになった分、アームのピボット部分が
マッハでガタガタになっちゃったりしない事を祈りましょう。
いやー、今回は奇跡的に上手い事収まりましたなー。
あー、面白かった。