えー、今回はBMWのHP2 SPORTのリアホイルの
バランス調整を行うべく、ウチのホイルバランサーにくっつけ
られるように、アダプタを用意します。
当初、ホイルのセンター穴の関係から、バランサーのオプションで
購入した片持ちホイル用のアダプタにチョイ手を入れて、
ホイルを組み付けるボルト長の関係から、アダプタ本体の
厚みを増しつつ、ホイルのセンター穴を載せるアゴ付きの
アダプタを作り、2階建て作戦を立案。
実現可能かどうかを知るべく、フライスに既存のアダプタを
載せて、M10のPCD120で5穴の雌ねじが切れるかどうかを確認
してみました。
が、既に開いている他のネジ穴との干渉がさけられず、この案断念。
うーむ、なかなか条件が厳しいのぉ。
じゃー、新造しちゃえば良いじゃんって感じですが、そこまで
やっている根性と材料が有りません(笑)
てな事で、お次の案と致しましては、以前にシトロエンのXM用に作った
ホイルのセンターに穴が開いていないヤツ用のアダプタを
生け贄として捧げる事に決定。
こちらは、目的のホイルのセンター穴よりも、アダプタのセンターの
土手の径が大きかったのですが、土手の高さを0.9mm程削り込んで
しまえば使えそう。しかも、アダプタの厚みは十分にあるので、
車両のホイルボルトを使って、バランサーにホイルをセット可能。
(何を言っているのか解らんと思いますが、軽く流して下さい)
旋盤で加工が終わった所で、お次はフライスに載っけてボルト穴の加工。
今回の目的のホイルは、ボルトのテーパーでセンターが決まる
タイプなので、このネジ切りが傾くとホイルをセットする際の
再現性が著しく低下してしまい、バランス調整自体が意味を
成さなくなってしまう、大変大変重要な作業であります。
てな事で、シッカリと芯と面を調整した後、ガッチリと固定して
加工開始。ウチの機械では、今回のチャッキングだとこのサイズが
ギリギリ。もっとデカい機械があると楽しいのになぁ。
てな事で、目的達成。
見事BMWの5穴ホイルが、ウチのバランサーにセットできました。
この状態でアンバランスを測定して、意地悪くホイルとアダプタの
ボルト穴位置を変えてから計り直しても、同じ数字が得られるので、
今回のアダプタの出来は上々のようです。
ってか、測定具(?)をしっかり作ると、製品のアラって言うか、
バラツキみたいなモノが見えて来て、おー、みんなこんなモンかと、
ちっと自分のやっている事に安心出来たりします。(意味不明?)
ちなみに、今回このホイルのバランス調整代として、お客様への
請求は2500円也。相変わらずな手段が目的な経営であります(笑)
えー、今回もスッタモンダしましたが、コレにて
当店でもBMWのHP2 SUPORTのリアホイルのバランス調整、
可能となりました。ホイルの支持面が左右逆ですが、
恐らく1200GSとかのホイルのPCDも一緒ではないでしょうか?
5穴でPCDは120mm、M10の60度テーパーボルト固定されるヤツならOK!
皆さまからのご用命をお待ちしております。
「BMW 5穴のリアホイルバランス調整がしたい」への1件のフィードバック