ブレーキパネル回り止めの修正

↑今回の作業箇所の図

ホンダのXR75のリアブレーキパネルの回転を止める
突っ張り棒を固定する為の穴の修正です。(うー、何のこっちゃー)

 

 

↑突っ張り棒の取り付け角確認ちうの図

えー、カッチョ良く言うと、トルクロッドって言うんすか?
コレをブレーキパネルに固定する為の穴は、恐らく球状のマウントと
思われる(もしかしたらゴムマウントかも)ブッシュが圧入
されております。突っ張り棒の取り付け角と
スイングアームピボット軸との成す角度が90度から少々ズレても
吸収する為の機構だと思われます。

で、この車両はイロイロいじってあって、突っ張り棒も周りの状況に
合わせて作った物が付けられておりますが、棒の先っちょにも
球面座のエンドが付いておりまして、双方が倒れる物だから
力がかかる毎に締め付けているボルトが動いちゃって、なんか気になる!
って事で、適当に直しておいて、というご依頼です。

 

 

↑ブッシュをひっこ抜くの図

↑ブッシュ作製ちうの図

↑完成~の図

てな事で、ブレーキパネルと棒と、どっちを変更するべきなのか
検討した結果、現在の取り付け状況からすると、パネル側では
吸収できない角度で組まれるみたいなので、棒の先っちょに
付いているエンドをそのまま採用って事に決定。
パネル側はリジット穴にすべく、スペーサーカラー的な物を作製。
抜け止めに両面から突っ込むようにして、下穴に対して
2/100アンダーで作ってみました。
コレで、分解毎にポロポロとは落ちず、イザとなったら
割と楽に抜けるハズでございます。

 

 

↑圧入完了~の図

↑仮組みの図

てな事で、作った部品をブレーキパネルに圧入。
仮組みして問題無さそうな事を確認して、一件落着。

ココって、以外と微妙に力のやりとりがややこしいトコロで、
ドライブチェーンを採用している限り、ホイルのアクスルシャフトと
スイングアームの位置関係は変わるので、突っ張り棒の先っちょが
フレームにマウントされている場合は、スイングアームと突っ張り棒が
平行四辺形にする事ができない為、ブレーキパネルはアクスルシャフト上で
ビミョーに回転する為、フローティング状態でないとイカン訳です。
(追記:ってか、平行四辺形にできても、ピン部分は回転するんですねー)
(もっと面倒クサイ事言うと、今回ような組み方の場合、
リアブレーキをかけた時にリアサスペンション側へも力がかかる事に
なったりしますが、その辺りは割愛)

で、今回の場合は、ダブル球面座だったモンでブレーキをかけるごとに
どっちかの球面座(今回はブレーキパネル側)の可動限界が来るまでは
ブレーキパネルが回転してしまった訳でございます。
あー、訳判んないですねー。

っちゅー事で、部品がムリな力の受け方をせず、サラリと受け流せる
ようになった訳で、意味の無い作業では無いのでございますヨ。

投稿者: okamochi@tensyu

個人事業主にして、岡本商店 店主。

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