スイングアームにぶつかる
サイドスタンド
サイドスタンドの先っちょがスイングアームに当たるように
なってしまった、ホンダのXLRの修理です。
サイドスタンドのマウント部分の貫通孔が伸びて楕円に。
駐車中に一番力のかかるであろう、面の上部はスッカリ
凹んでしまっており、厚みも場所でまちまちになっております。
以前に穴の底部を溶接で盛って修理した痕跡もみられますね。
サイドスタンドのマウント部分も、口が開いてしまい、
内側の面も擦れてテーパー状です。
サイドスタンドのマウント部分の幅はおおよそ10mm程の設定で
あったと思われますが、フレーム側は擦り減ったり、曲がりを修正したりで
かなり薄くなってしまってます。板自体もうねってS字型になっており、
まずはその辺りの修正から。
まずは板の反りを直し、裏面を基準に表面を削り込みました。
完全に平行とは行きませんが、まーまー頑張りました(笑)
貫通孔は、ご覧のとおり。相当デカくなってしまっております。
これではシャキッと動くサイドスタンドは期待出来ませんなぁ。
えー、貫通孔が楕円だし、裏表で面は出てないし、フレーム側の
マウント部分板厚は薄くなっているしで、いろいろ考えましたが、
スペーサーカラーを入れて対応する事にしました。
貫通孔は一旦穴径を広げて、必要な寸法でスペーサーカラーを作製。
それをフレームに仮合わせして、裏面基準で総厚みを測りながら
表面の出っ張っている部分を削り取りました。
結構手間食いましたが、他に手を思いつかなかったので
頑張ってみました(笑)
えー、このスペーサーカラー、機能上は溶接する必要は無いのですが、
フリーにさせて置くと思わぬ結果を招きそうだし、 フレーム側の板厚も
薄くなっているので、その補強も兼ねて、一応溶接。
とはいうものの、また面が凹んで行ってしまうだろうから、
そうなった場合のスペーサーカラーの交換も視野に入れ、
後で削り取り易いように溶接してみました。
溶接で焼け焦げてしまった塗料を剥がして、
ざっと塗装します。
一応、サイドスタンドとの摺動面にはマスキング。
予算もありますので、サクっと簡易的に缶スプレーです。
(ご要望があれば、気合いいれ塗装も可能ですヨ)
最後に、開いてしまっているサイドスタンドのマウント部分を
修正して、何となく平行にしてから、フレームへ組み付け。
バッチリ、ガッチリ、スムーズに動くようになりました。
それなりに苦労しましたが、我ながらなかなかの仕上がりかと。
同様の事象で悩まれている皆さま、お手伝いできるかも
知れませんので、お気軽にご相談下さいマセ。
皆さまのご来店、作業のご用命をお待ちしております。
<(_ _)>
質問失礼致します。
サイドスタンドを溶接時に
一般のバイクやクルマだと溶接する際にバッテリーを外すと思いますが…
XLRなどバッテリーレスのバイクを
そのまま溶接しても大丈夫でしょうか?
コメント、ありがとうございます。
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