ボチボチやってます、NSR250のエンジン整備。
本日はいよいよ組み立て作業までこぎ着けました。
さて、昨日の続きで、クランケースカバーの作業から。
まずはウォーターポンプのシール類とベアリングを組み付け。
段取りには時間かかりますが、相変わらず本番作業は
マッハで終了。若かりし頃、適当な事やってバキバキって
割った経験アリ。やっぱ急がば回れなのだー。
(と、カッタルイ作業をする自分を正当化)
コイツは乾式クラッチなので、クラッチバスケットが
載っかるプライマリギアのキャリアとケースカバーの間を
シールするでっかいオイルシールがあるので、ソイツも
組み付け。
キックアームのシールも入れて、カバーの作業完了~。
さて、いよいよクランクケースに臓物を戻して行きます。
まずはトランスミッションから。
分解前の計測では、カウンターシャフトのスラスト側の遊びが
デカくなりそうで気になってましたが、クラッチ側に
アイドルギアが付くので、もしかしたら、そっちに引っ張られて
帳尻合っちゃう可能性もあり、前もって変な事すると
キツい部分が出そうだったので、実際に組み立てて確認です。
えー、ヤッパリアイドルギアがシャフトを引っ張るなんて事は無く、
計測どおりのガバチョ(0.53mm)なクリアランス。
これだけ遊ぶと、シフトチェンジ時にもそれなりに影響が出そう。
てな事で、メインシャフト側と同じくらいのクリアランスになるよう
シムを入れてみました。どっちに寄せるか悩みましたが、
歯並びの感じからクラッチ側に寄せてみました。
これでどっかのギアが入りにくいとか、ギア抜けしやすいとか
って事になったら、寄せる方向を調整したいと思います。
こういう時は、カセットミッション万歳ですね。
で、クラッチ側にシャフトを寄せたので、ベアリングの向こう側に
載っかるアイドルギアのスラストクリアランスも大きくなって
かなりなロケンロール気味になるので、こっちもシム入れて
ツジツマ合わせておきます。
これで、ドタバタとケースの中で暴れる事なく
シュ~ンと回ってくれる事でしょう。
さて、ここに来て、やっとこクランクシャフト御大の登場です。
もう、とっくの昔に修理から戻ってきていたのですが、
私がノタノタやっているので、なかなか出番が回って来ませんでした。
クランクシャフト、じつわメーカーから新品が供給されているのですが、
今回はオーナー氏たっての希望で、センターシールにラビリンスシールって
ヤツを使ってみたいとの事で、使っていたクランクシャフトを整備に出して
組み込んでもらってあります。
さて、では組み立てるかー、と部品をごそごそやっていて、
まだボルト類の掃除をしていない事に気づきました。ムキー!
頭も真っ黒だし、ネジ部にもタップリと液体ガスケットがへばりついて
いたので、シコシコと磨きます。
で、やっとこクランクシャフトとケースが合体。
一応各部品の収まりっぷりを確認してから、
シールとオイルを塗ってイザ合体。
上手い事働いてきておくれ。
あー、そういえば、まだピストンの下ごしらえが終わって無かった。
まだもうちっと時間かかりそうです。