KTM用のRK製削りモノなハブが組まれているフロントホイルの
ベアリング交換です。
このホイルは、オーナーさんご自身で作業しようとして、
どうにもならーんって事で、バトンタッチした品でございます。
ブレーキディスクとハブの間を取り持つ、バスケットっちゅーか、
サポートっちゅーか、とにかかく、その部品が全く動かないのと、
肝心のベアリングも動かない。
どうにかこうにか、ブレーキディスクとは反対側のベアリングは
抜いて、内側から何か押すとかしてサポートを動かせないかと
思いましたが、考え甘々。まったく動きませんでしたー。
当初、ブレーキのサポートは、ハブのエラに圧入気味に
載っかっている構造だとばかり思ってましたが、どうにか
こうにか外してみたら、ドエルピン的なのが4本イケてありました。
そらー、軸方向に回転せんわなー。
とにかく、暖めてグリグリして、そうにか分解に成功。
出て来たモノは、みなサビサビ。ブレーキディスクのサポートの
ピンも錆びてます。
あー、ナルホド、そらー抜けませんわな。
ともあれ、掃除しないとなにも出来ないので、
泥と錆をシコシコ磨いて除去。
ディスタンスピースは、掃除して潰れてしまった端面の
バリを取って再使用。
スッタモンダして、お掃除完了。
いよいよ新しいベアリングを組みますが、21インチホイルは
デカ過ぎて、ウチの油圧プレスのフトコロには収まらないので、
専用ベアリングドライバー的なヤツを、サクっとバビーッと
デッチ上げ、コンコン叩いて組んでみました。
ドライバーはリバーシブルと致しまして、反対側は
ダストシールドライバー機能を付けてみました♡
うむ、我ながら、便利な道具であった。
ベアリングは、アクスルシャフトをギュっと締め付けた時に
ディスタンスピースが若干潰れるので、ソレを見越して、
アウターレースを若干押し気味にセット。
この用に組んでおくと、しゅるーんと回って気持ちE~ッス。
って事で、やっとこ作業完了
お預かりしたリペアキットに入ってるスペーサーカラーだと、
このハブには合わないと思われるので、
(同梱のディスタンスピースの幅が全く違っていた)
組まずにそのまま返却でーす。
オーナー様、今まで使っていたヤツを再使用下さいマセ。
お疲れ状態で再使用が厳しそうであれば、マッハで作りまーす!