バッテリーを交換しておいて欲しいとお預かりした
08 KTM 250EXC-F、ツッコミどころ満載でした。(笑)
久しぶりに動かすのに、エンジンはかかったので、
バッテリーだけ交換しておいて欲しいというご要望でしたが、
いざバッテリーを交換して、エンジンを始動してみると、
チョークを引いてないとアイドリングしませんでした。
少し燃料流せば、良くなるかと、バンバン吹かしてみましたが、
メイン系も詰まっているようで、スロットルを大きく開けると
ストールしちゃいます。
こらー、エア系の通路が詰まり系なんでない系?
って事で、分解・洗浄。案の定、フロート室はキレイなモノで、
ジェットの類いも穴は通ってます。しかし、ボディーの
エア通路にキャブクリーナーを突っ込むと、茶色い色の
液が出て来ました。うーむ、ヤッパリ。
さて、改めてエンジン始動。うむ、調子良く回るようになった。
が、クラッチレバーが異様に軽い事に気づく。
案の定、クラッチが切れません。エア噛んでますねぇ。
コレも放置車両アルアルでうな。ホントはレリーズシリンダも
整備した方が良いですが、今回はフルード交換のみで対応。
さー、もう大丈夫だべ。と思ったら、今度はリアブレーキが
スカスカ。そーすか、そーすか。もう、全部やりますよ。
キャリパーのスライドピンやらピストンをモミモミして
フルードを交換。ついでにエンジンオイルも交換。
タイヤの空気を調整して、フォークのシールを掃除して
ドライブチェーンの調整・給油。冷却水量を確認して作業完了。
うーむ、オーナー氏、このまま乗るつもりだったのでしょうが、
世の中そんなに甘くないんですねぇ。
自分でも経験ありますが、長期保管の車両を、乗る前に
ちょっとエンジンかけてみて、始動したからそのまま現場へ
持っていったら、マトモじゃ無かったって事、多々ありますよねぇ。
久々イベントに参加~、とかって時だとショックデカいですヨ。
そのまま走るとは考えず、チョットだけマジメに確認してった
方が良いと思いますヨ~
モチロン、ご依頼頂ければ、バリっと整備させて頂きます。
皆さまからのご用命、お待ちしております。