年明け早々、修理のご依頼を頂いたスズキのレッツ4、
部品が届いたので、早速組み込み。
毎日通勤に使われているとの事で、
現在さぞご不便な生活を送ってらっしゃるでありましょうから、
なるべく早く部品が入手できるよう手配させて頂きました。
お正月休みも早々に、部品供給に尽力してくださる業者さん
運送会社さん、感謝感謝でございます。
てな事で、夕方に届いた部品、皆さんの大急ぎを無駄に
しないよう、当方もマッハで仕上げます。
まずは、粉砕さしたベルトのカスまみれになって
動かなくなったキックスターターの整備から。
できる限り分解して、ダストを取り除いて、
新しいグリスを入れてくみ上げます。
お次はドライブ側のプーリーの整備。
こちらもカスまみれブーでした。
ウエイトローラーの段付きっぷりがハンパでなかったので、
良い機会ですので、交換しておきます。
お次はドリブン側のプーリーとクラッチ。
こちらもベルトのカスまみれなのですが、今回の一件とは
関係なく、プーリーのスライド部分からグリスが漏れちゃってる
ようで、クラッチのアウター側の内側にグリスがびっしり
こびり付いてました。経験上、こうなっちゃうとクラッチのつながり方が
唐突になって、半クラッチ状態が不安定になります。
低回転では進まず、回転が上がってくると、いきなりドスンとつながる感じ。
お客様とも相談した結果、あまりお金をかけたくないとの事で、
とりあえず、今つかってる部品をなるべく脱脂して、再利用する事に。
油を吸ってしまっているであろうクラッチシューは、しつこく脱脂した
後に、粗めのペーパーで表面を一皮剥いて組み立てました。
そして、いよいよ全体を組み立てです。
適宜軸関係に給油しながら、新しいベルトと
プーリーを組み立て。キックスターターも組み付けます。
最後に付随してはずしたエアクリーナーボックスと
シートを取り付けて作業完了!
組み立て終わると早速試乗!
と思ったら、いきなりエンジンがかからなくて超焦り。
一旦エアクリーナーを外して様子をみている内にエンジン復調。
なんか、プラグがドかぶってたみたいな症状でしたが、
すっかり調子良くアイドリングし始めました。
原因は全く不明ですが、まー、今回の作業依頼には含まれていないので
先に進みます。
気を取り直して試乗してみいると、クラッチは至って普通な振る舞い。
元が判らないので、なんともいえませんが、とりあえずコレで
またグリスが飛び散るまでは問題なく走れるかと。
肝心のベルトの方は、当然全く問題無し。新しいウエイトローラーと
相まって、スピードもぐんぐん伸びていきます。
あー、良かった。
正月明けであったにも関わらず、運良くお預かりから中二日で
修理を完了させる事ができました。
皆様からの作業ご用命をお待ちしております。
<(_ _)>