Mercedes Benz 310Dリアブレーキ整備

↑30km走行後のブレーキシューの図
全く当たりが出そうに無い事が判明(笑)

メルセデスベンツ310Dのリアブレーキ整備のご依頼です。
落とし穴、沢山ありました♡

 

↑ブレーキシュー偏摩耗の図
ピンボケでスンマセン

お客様、以前ブレーキシューを交換しようとして、
用意したシューが別モデル用であったという悲劇が
あったようなのですが、その時にシューの一枚が
偏摩耗しているのを見てしまったのと、最近やたら
鳴くので、いよいよ交換を決意!

てな事で、ブレーキシューとその周辺のスプリング類、
ホイルシリンダをお預かりして、交換のご依頼を頂きました。

 

↑ドラム内径計測ちうの図
見事、ウエアリミット1.2mmオーバー

が、またもや悲劇、再来。
ブレーキドラムのウエアリミット、バリバリオーバー。
なんてコッタイ。
260mmのところ、262.2mmある訳で、果たして新品のシューが
なじむまでどのくらいかかるのか、そもそもブレーキが効くのか。

お客様とご相談の結果、ダメ元で再使用してみようという事に。

 

↑ドラムの縁に出来ちゃった土手の図
敷いた新聞まで「限界を超えろ」とか言っているが余計なお世話だ
↑センター拾いちうの図
↑奥と縁の土手を切削ちうの図
↑削ったったの図

すり減ったブレーキドラム、縁に削れ残りの土手が
出来ちゃって、ドラムの脱着時に大変邪魔。
さらに、新しいブレーキシューが万が一土手に
乗り上げちゃうと、当たりが出るまでスゲー時間が
かかるので、削り取っちゃいました。

 

↑新品シューの角っちょ面取りちうの図
↑組み込み準備完了~の図

新品ブレーキシューの角っちょも一応面取り。
なるべくサッサと当たりが出てくれるように頑張ります。

 

↑新品ホイルシリンダ分解ちうの図
↑こちらも面取りの図

新品のホイルシリンダも、一応分解して掃除&給油。
取り付け面の角がピンピンで、ぶつけた後が飛び出していたので
こちらも面取り。

 

↑外れないホイルシリンダの図
↑サビサビのバックプレートの図

さー、いよいよ部品を交換。
と、思ったら、いきなりホイルシリンダがビクとしません。
叩こうとコジろうと、ビクともしません。
はー、またこのパターンです。さー、困りました。

結局、あのテこの手を繰り出し、やっとこ外せました。

 

↑テンショナーの部品掃除ちうの図
↑グリスアップ完了~の図

お次は、ブレーキシューのテンショナーの整備。
こちらは、そこそこサラッと終わりました。
ウチの310Dとは全く違うヤツが付いてました。

 

↑新品部品の図
↑寸法が違いで残念賞な部品の図

やっとこブレーキシューの組み付けです。
スプリング類を組み付け、最後に一番デカいヤツ、
ってトコロで気がつきました。何か寸法が違う。

あー、組み付けて来たスプリング類、全部寸法が
違ってましたー(涙)
どうやら、別のモデル用の部品が来ちゃっていたみたいです(笑)
悲しいですが、古いヤツを再使用。

 

↑組み付け完了~の図

てな事で、スッタモンダして部品の組み付け完了~。
ブレーキフルードのエア抜きもして、
いよいよ一番心配な、ブレーキシューのテンショナーで
遊びを調整します。

それでなくても、割とムキーな作業ですが、
新品シュー+お疲れドラムの組み合わせで
当たりが良く判りません。
通常、シューが軽くドラムに擦るトコロまでテンショナーを張って、
少々ドラムを回しながらホイルシリンダを動かして芯出し、
更にテンショナーを調整して、を2~3回繰り返せば大概バッチリ
なのですが、今回は張り終えたくらいのトコロから、
ガシガシブレーキを効かすと、具合がどんどん変わってしまいます。
どうやら、シューが落ち着かず、中で動いてしまうようです。

そんな訳で、かなりトライアンドエラーを繰り返し、
なんとかガシガシ動かし終えた時点で、軽く擦る程度のトコロを
見つける作業を終えたところで日没。
一日かけて片側だけしか終わりませんでした(爆笑)

 

↑ドラムとシューの当たり確認ちうの図
ほとんど当たらない事が判明
↑カメラセットの図
↑左側ドラムの回りっぷり確認ちうの図
そのほか、ドラムを外してホイルシリンダの動きも観察した

てな事で、また翌日にほぼ一日使ってもう片側の作業を完了。
夜な夜な試運転をした結果、ほぼリアブレーキが効かないと
言って良い状態である事が判明。
30kmくらい走ってみましたが、サイドブレーキをめいっぱい
引いても、クリープで前に進んでしまう程度。(ATです)
走行後、ドラムの温度を確認すると、右側がまたもや
シューがずっこけてしまったのか、引きずりまくってしまったようで
100度少々になっており、左側は30度程度とほぼ摩擦が生じて無い
雰囲気。ダメだこりゃー。

そして、通算三日目。
ドラムを外して、シューの当たり面を確認。
ほぼ全く当たらない事が判明。

もしかしてホイルシリンダが動いて無いカモと思い、
携帯電話2台を使って、ビデオ通話機能を使って
ドラムを外した状態でブレーキペダルを踏んづけて
シューがどのように動くかも確認(笑)。大丈夫そうです。
(誰か見てくれる人が居れば楽なのになぁ)

面白かったのは、駆動をかけてドライブシャフトを回し、
軽くブレーキを踏むとドラムが止まり、
さらに踏み込むとドラムが回り出し、目一杯踏み込むと
ドラムが止まる、という事が判明。
やっぱ2mm以上の差があるシューとドラムは
上手くタッチしないみたいです。

  

↑再使用決定ブレーキシューの図
↑ブレーキシュー復元作業ちうの図

てな事で、再度お客様と相談。結果と致しまして、次ぎの
おクルマ使用予定の関係から、新品ドラム調達に要する時間を
待って居られないので、一旦古いブレーキシューに戻す事に決定。

もうね、こんな作業ばっか三日間やっているで、マッハで交換完了。
一瞬、ブレーキシューのセットの左右が判らなくなりましたが
偏摩耗のおかげで元通りの組み合わせがすぐに判りました。
シューの張り調整も苦労するかと思いましたが、
長年摺り合わされたドラムとシューは、恐ろしく簡単に
調整完了。

 

↑左右ドラムの温度確認の図

そんな訳で、試運転。ブレーキの効き具合も、タッチも最高!
サイドブレーキだけで、普通に減速出来ちゃうくらい。
走行後のドラムの温度も左右で揃ってます。
念のため、走行後にタイヤを持ち上げて、シューとドラムの
擦れ具合も確認しましたが、特に変化なく良い感じ~♡
やっぱ、こーでないとねぇ。
そういえば、ブレーキの鳴きも感じなかったなぁ。
(ぶっちゃけ、シューが減り切っちゃまでコレで問題ないカモ)

続きは7月の車検までに、新しいブレーキドラムを手に入れて、
シューとドラムをセットで交換しましょうって事になりました。

てな事で、今回の教訓と致しましては、減ってしまった
ドラムに新品シューを組んではイケナイ。
こんな事を3日も使って知るに至りました。
一つお利口になりました。

皆様からの作業ご用命をお待ちしております。
<(_ _)>

“Mercedes Benz 310Dリアブレーキ整備” への4件の返信

  1. お疲れ様です、毎回面倒ごとを頼みまして申し訳御座いません(;^_^Aこれからも宜しく御願いします。m(_ _)m

    1. こちらこそ、いつもありがとうございます。
      大変勉強になっております。楽しいです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です