小型トラクター用ハンマーナイフモア修理

↑本日のお題の図

地主様の農耕用小型トラクター、後ろにくっつく
ハンマーナイフモア(草刈り用のユニット)を
ぶつけてしまったそうで、その修理のご依頼です。

幸い、機能上に問題は出なかったようですが、
駆動用のプーリーのカバーが変形してしまったそうで、
ご自身で修正を試みましたが、上手く行かず、
部品を発注したら、納期がもの凄くかかってしまうという事で、
ウチへ作業をご依頼頂きました。

 

↑駆動ベルトのカバーの図
↑荒押し出しちうの図
↑なかなか伸びない横板の折部分の図

作業は、ひん曲がってしまったカバーのステー新規作成と
カバー本体の歪み修正。

まずは、カバーの修正からはじめます。
プレスやらハンマーやらを使って地道やってみました。

 

壁部分と天板がスポット溶接で接合されていましたが、
押されて溶接が引きはがされ、その当たりがエッジの効いた
変形になっており、平らにするのはなかなか苦労しました。

その他、全体的歪みは、変形した凹凸を直して行くと
自然に元に形に戻って行き、気がつくと割と整って
しまってました(笑)

 

↑スポット溶接部を再溶接の図

で、最後にスポット溶接されていた部分を再度TIGで溶接。
見てくれは気にしなくて良いとの事なので、
余計な事はせずに、このままで!

 

↑カバーステーの図
↑雌ねじ部分が激しく変形の図

お次は、ボディーからネジで生やしてある
カバーのステーの作製。2本あるウチ、前側が直撃だったようで
激しく変形しております。
作り直して欲しいというご依頼だったので、新造です。

 

↑旋盤での作業ちうの図

てな事で、φ16の45C丸棒から削って行きます。
最初に旋盤で外径整えて雄ねじを切ります。
カットしてひっくり返し、全長を整え、センター穴を加工。

 

↑フライスでの作業ちうの図

フライスにセットして、センター穴を原点として
ステーを締め付ける為に12mmのスパナがかけられるように
先っちょを加工。

 

↑雌ねじ切りちうの図
↑新造ステー完成~の図
↑新旧ステー比較の図

で、最後に旋盤に戻ってきて、カバーを固定する為の
M8の雌ねじを加工して完成。

 

↑おNEWのステー組み付けの図
↑作業完了~の図

あとは、ババッと組み付けて作業完了。
夕方4時半ころにお話もらって、7時にはお渡しできました。

板金ゴッコも面白かったし、数ヶ月かかるハズの作業が
マッハで終わらせられて、満足x2。

てな事で、部品が手に入るなら、その方がてっとり早いと
思いますが、超お急ぎとか、部品が手に入らないとかって
場合には、当方をご利用頂くと便利かと思います。
皆様からの作業ご用命をお待ちしております。
<(_ _)>


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