職後のお勉強タイム

↑ブッた切りの図

WPのエアフォークをショートストローク化するべく、
ロッドを加工したいというご依頼があり、閉店後
夜飯食ってからちっと休憩後に、お勉強タイム

  

↑テールストック使用の図

加工のテスト用に、同じ素材を提供してもらえたので、
まずはホントに上手く加工できるのかテストです。

まずは外径を削って見ましたが、どんなにそーっと削っても
逆テーパーになっちゃいました。ロッドがしなやかで
テールを押さえないと反っちゃうみたいです。
当然、サクッとチャッキングさせても芯が出ないので、
ダイヤルゲージで良いトコロを見つけながらチャック。

 

↑ネジ切りちうの図

上手い事円筒度が出せたので、お次はネジ切り。
材料がモソモソしてないので、割と切りやすいです。
が、物が細いので、刃物を飛び出させてセットしないと
芯押し台と刃物台がぶつかっちゃうし、そっとチャッキングしないと
品物が凹みそうだし、テール押し過ぎると品物が滑っちゃうしで
なかなか加減が難しい。
イキナリ本番だったら、今頃ガガーンな状況になっていたでしょう。
あー、ホント、テストピースを用意して頂いて、感謝感謝!

 

↑ネジ込みップリテストちうの図

いつも、机上の空論どうりネジを切り込んでも、キツくて
回らない事が多く、結局現物合わせでどのくらいネジを切り込むのか
見る訳ですが(ホントは、ネジの谷径を測る良い道具があるらしいですが、
持ってない)、切りすぎたらアウトなので、毎回ドキドキしんがら
そーっとそーっと削り込みます。大概、最後の方にイラっとして
切り込みすぎてガバガバになるパターンが多いですが。(笑)

 

↑パクリ完了~の図

スッタモンダして、ようやっとネジ切り完了~。
うー、えらく時間かかりましたわー。

ちなみに、このネジ、見た事ない径のネジでした。
おそらくは、上下逆さまに組めないようにしているのでは
ないかと勝手に想像。
(同形状にしちゃえば、上下関係なく組める気もしますけどねぇ)

 

↑ピストンの芯確認ちうの図

で、お客様が一番気にしている、どんくらいピストンの芯が
出ているのかチェック。ご自身で加工された際には、ネジの軸が
倒れてしまって苦労したようです。

そもそもピストンの雌ねじも真っ直ぐ切れているのか
怪しいトコロではありますが、今回測る限りでは、真っ直ぐ
切れているようです。
工程上、エキセントリックになるの仕方ないとおもうのですが、
加工前のロッドよりも、今回加工した方がブレが半分以下に
なっておりました。(超~ご満悦♡)
たまたまピストンの芯ずれとロッドの芯ずれが良い位置関係で
偏心を打ち消し合っただけの可能性もありますけどねぇ。

小一時間で終わるべー、っと思った作業でしたが、気がつくと
2時間半経ってました。(笑) 
まー、結果が出たので、全然OK~。

さー、近日中にドキドキの本番、行ってみようと思います。



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