88モデルGSX-R1100のリアブレーキ整備のご依頼です。
リアブレーキマスターシリンダ周辺からフルードが漏れてしまう
そうです。どうも、マスターシリンダからリザーブタンクへと
繋がるホースのジョイント部分から漏れているのでは?って事で
どうせなら周辺の部品も交換してしまおう、という計画。
マスターシリンダを外すには、ステップホルダーを外さないと
厳しい感じなのですが、ホースのバンジョーを緩めないと
マスターシリンダ自体がステップホルダーから外せないという、
なかなかの整備性(笑)
このテの作業、何はさておき掃除が重要。
ガンコなフルードのお腐れ物質をどんだけキレイに取れるかで
仕上がりが全く違う(っつーか、普通にフルード漏れるし)ので
頑張ってお掃除。
洗って落とせない所は、あらゆる手で払拭。
部品の合わせ面は、面取りをしてバリを取り除いた後、
砥石を使ってなるべく均一な面でタッチするように仕上げます。
お疲れバンジョーは、割と面自体が撓んで落ち込んでいたり、
スジが入ってしまっている事が多く、そうなっていた場合は
気合いで研ぎまくります。
掃除が終わったところで、ようやっと組み立て。
塗るべき所に塗るべき油脂類、組み付けはなるべく力を
かけず、組み立てます。漏れるのが怖くて、ついつい
強く締めがちですが、経験的に逆効果な事が多いように思います。
均一に力がかかるようにピタッと組めば、そっと締めても
漏れる事はマズ無いッス。
ちなみに、お疲れ気味なマスターシリンダの整備はこのように
結構な手間暇がかかるので、新品が手に入るなら買っちゃう方が
お安く確実に上がる場合が多いッス!
悲しいけど、コレが現実。
そして、マサカのリザーブタンク新品が出る事が判ったので、
迷わず投入~♪
ババ~と組み付けて、フルードを入れて、試乗して来ました。
ブレーキに効きップリに問題なく、マスターからの
漏れも無さそう。良かった良かった~と思っていたのですが、
しばし放置したらホースのつなぎ目からビミョーな漏れを発見!
新品のホースが手に入らなかったので、再使用だったのですが、
マサカの箇所から漏れました。
こうなったら、もう力技に頼るしかないので、
円周方向に均一に力を掛けられるワイヤータイプのクランプに変更。
サラッと変更と書けますが、実際にはリザーブタンクを一旦ホースを
抜かないと交換できないので、ソレなりに面倒(笑)
さー、コレでどうでしょう? しばし放置して様子見です。
漏れたら、ホースを何か汎用品に置き換えるしか無さそうでなー。
皆様からの作業ご用命をお待ちしております。
<(_ _)>