謎の失火再現&油漏れ箇所確認

↑メインキーシリンダへの配線の図
ギボシの繋ぎ目が剥き出し

本日も、カワサキ90SSの作業ちう。

 

↑絶縁対策の図

ヘッドライトを付けると失火するという話なのですが、
作業台の上ではそれらしき症状が再現できないので、実際に
走らせて確認です。
平行して、カウンターシャフトからオイル漏れがあるので、
シールを交換して欲しいというご依頼もあり、実際にどこから
オイル漏れているのかの確認も行ってみます。

その前に、事前の点検できになっていた、メインキーシリンダへの
配線が、ギボシ部分で短絡しそうな箇所が見受けられたので、
とりあえず絶縁。まー、コレはきっと関係ないと思いますが。

 

↑サイドスタンド修正前の図
↑サイドスタンド修正後の図

走らせるのに、ステップが無いのは辛過ぎるので、組み付けました。
先日作業を行ったサイドスタンドの角度調整は、ちょっと立てすぎた感が
ありますが、その構造から、つっかている間にアッサリと傾いて行くと
思うので、まー、大丈夫でしょう(笑)

  

↑試走後にサイドカバー外した状態の図

で、チョロッと一回り試運転。
まず、失火ですが、確かにヘッドライトを点けると、中~高回転域に
かけて、バラバラと失火気味になる事が確認できました。
油漏れの方は、外から覗く限り、すくなくともカウンターシャフトからは
漏れていないのではないか?という雰囲気。
ただ、周りの部品に付いた油が、飛び散って、イマイチ確証が
持てません。クランクケースのサイドカバーは外さなかったものの、
かなりしつこく脱脂したのですが、チェーンについた油や
ケースのカバーの奥の方の油は取り切れてはおらず、それらが
熱を持って染み出しているようです。やはり中途半端な事しても
結果がハッキリしませんデスなぁ。反省。

 

↑再度試運転準備完了~の図
鬼掃除した

てな事で、カウンターシャフト周辺を鬼のように脱脂。
チェーンもギトギトして油が飛び散りそうなので、外して
鬼掃除して組み直しました。チェーンの汚れは、チェーンオイルなのか
割とベタベタと粘度が高い感じで、もしコレが漏れ出た油で汚れているので
あれば、ミッションオイルではなく、2stエンジンオイルなのでは?とか妄想。
まー、あまり先入観は持たずに、とにかくテスト。

  

↑試走後のカウンターシャフトの図
↑油だまり発見の図

で、再度試運転。
イロイロ条件変えて走って、スパークプラグの失火っプリは
かなりハッキリと再現されました。再現されたのは良いけど、
その原因については皆目見当がつきませんがー(笑)

油漏れの方は、今回はカバーを外した状態で走らせたので、
ライブで漏れップリが確認できました。途中、カウンターシャフトの
前方に見えている、メインシャフトの左側を支えている
真鍮製ブッシュの頭がピカって見えていて、触るとビミョーに
アブラーな感触。そのまま試運転を続けて、戻ってから作業台に載せて
よ~く観察してみたところ、やはりカウンターシャフトのシールからは
少なくとも周囲をアブラ~にする程の油漏れは起こしている様子は
無く、代わりにメインシャフトを支えている、クランクケースに
押し込まれているブッシュ周辺から油だまりが出来ていました。
どうも、ブッシュとケースに間に油が通れる程の隙間が出来てしまって
いるって事なのでしょう。ががーん。

てな事で、油漏れに関しても、当初想定されていた原因とは
違っていたようで、さてコレもどーしたものか。

しばし、考えます!

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