展示部品加工

↑お預かり部品の図

ホンダのSシリーズの展示用部品の加工のご依頼。

  

↑分解の図

S500のトランスミッションの変速レバーを押さえる部品の加工です。
もう錆びて使えなくなった品物を、展示用に清掃しており、
見える部分に光沢が欲しいという事でした。
機能的にドウコウという事はなく、曲面で加工してもらえれば良い
という事なので、割とお気楽な作業です。

 

↑手持ち最大のR付き刃物の図
外径加工用なので使えませんでした
↑エンドミル装着の図

で、そのRで加工ってのが、ウチでは結構ハードル高くて、
刃物もさほど持っている訳もなく、さー、どうしましょうって感じです(笑)
たまたま持っていたバイトのR付きのヤツは、その形状から今回の切削物では
切削面まで刃物が届かずNG。完成バイトから削ってみる事も考えましたが
手持ちのモノでどうにかならんかと、ゴソゴソやっていて、R付きの
エンドミルを使ってみる事に。
刃物を回転させられれば最高ですが、そんな事はできないので、ホルダー的な
モノと作って刃物台にセットしてみました。本職の人に見られたら、ハァ~?
って感じでしょうねぇ(笑) まー、笑って下さい(爆)

 

↑加工ちうの図

切削物自体をチャッキングするのも、押さえられる面が荒れているので
再現性は極めて低く、一発チャックして加工してしまったら、もう
二度と同じ芯と面ではチャックできない感じです。
なるべく削り代が小さくなるよう、最小限の高低差となるように
面と芯を調整しながらチャッキングしてみました。

加工も刃物に付いているRが小さすぎるので、当然一発押し当てただけ
ではお話にならないので、もう手の感覚だけで元の形状をなんとなく
なぞるように刃物を送ってみました。
錆びの根が深かったところは、取り切らなくてもヨシというご指示を
頂いているので、無理の無い範囲で加工を切り上げました。

 

↑作業完了~の図

てな訳で、過ぎたるは及ばざるがごとしにならないように
ビビりすぎて、ちょっと削り代が少なすぎた感は否めませんが
コレでヨシとし頂きましょう(笑)

こちらの品は、埼玉県は小鹿野町にあるカフェの二階で
展示されるそうです。興味のある方は、ちょっと検索してみて下さい。

皆様からの作業ご用命をお待ちしております。
<(_ _)>

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