地主様の農耕用小型トラクター、後ろにくっつく
ハンマーナイフモア(草刈り用のユニット)を
ぶつけてしまったそうで、その修理のご依頼です。
幸い、機能上に問題は出なかったようですが、
駆動用のプーリーのカバーが変形してしまったそうで、
ご自身で修正を試みましたが、上手く行かず、
部品を発注したら、納期がもの凄くかかってしまうという事で、
ウチへ作業をご依頼頂きました。
作業は、ひん曲がってしまったカバーのステー新規作成と
カバー本体の歪み修正。
まずは、カバーの修正からはじめます。
プレスやらハンマーやらを使って地道やってみました。
壁部分と天板がスポット溶接で接合されていましたが、
押されて溶接が引きはがされ、その当たりがエッジの効いた
変形になっており、平らにするのはなかなか苦労しました。
その他、全体的歪みは、変形した凹凸を直して行くと
自然に元に形に戻って行き、気がつくと割と整って
しまってました(笑)
で、最後にスポット溶接されていた部分を再度TIGで溶接。
見てくれは気にしなくて良いとの事なので、
余計な事はせずに、このままで!
お次は、ボディーからネジで生やしてある
カバーのステーの作製。2本あるウチ、前側が直撃だったようで
激しく変形しております。
作り直して欲しいというご依頼だったので、新造です。
てな事で、φ16の45C丸棒から削って行きます。
最初に旋盤で外径整えて雄ねじを切ります。
カットしてひっくり返し、全長を整え、センター穴を加工。
フライスにセットして、センター穴を原点として
ステーを締め付ける為に12mmのスパナがかけられるように
先っちょを加工。
で、最後に旋盤に戻ってきて、カバーを固定する為の
M8の雌ねじを加工して完成。
あとは、ババッと組み付けて作業完了。
夕方4時半ころにお話もらって、7時にはお渡しできました。
板金ゴッコも面白かったし、数ヶ月かかるハズの作業が
マッハで終わらせられて、満足x2。
てな事で、部品が手に入るなら、その方がてっとり早いと
思いますが、超お急ぎとか、部品が手に入らないとかって
場合には、当方をご利用頂くと便利かと思います。
皆様からの作業ご用命をお待ちしております。
<(_ _)>
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