310Dトランスミッション組み立ての続き

↑只今の状態の図 なんかスゲー時間かかる
↑只今の状態の図 なんかスゲー時間かかる

本日も我がカワユイおんボロなMercedes-Benz 310Dのトランスミッションを
組み立てております。
ただでさえ、見慣れぬ訳わからん機械の組み立てで段取り悪いのに、
走らせて途中で止まっちゃったら、バイクみたいにお気軽に押して帰って
来られないので、絶対に失敗できない為、異様に時間かかりますわ~。

IMG_0621 IMG_0622 IMG_0623↑ケースとギア合体の図 リアル知恵の輪

さて、メインシャフトにギアを組み付け、いよいよケースと合体です。
インプット側のシャフト以外、この変な形した窓から入れて行きます。
順番間違えると、ケースにギアが入らないので、よーく考えます。
メイン・カウンターの両シャフトとも分割式で、ケースの中で
合体させます。前側のベアリングは圧入なので、ウッカリ順番
間違えると取り返しが付かなくなるので、スゲー時間食うx2。
コレ設計したヤツ、スゲーなぁ。

 

↑苦労して作ったシム組んだの図
↑苦労して作ったシム組んだの図

先日から、エライ苦労して作ったスペーサーの一個、ココに使います。
なんか途中で仕様が変わったみたいで、ベアリングのアウターレースに
組み込むリングの溝の高さが変わってしまい、ソレの帳尻合わせ用の
シムです。
コレの厚みを決めるのに、えらく時間かかった訳です。
多分、インプットシャフトの出っ張り具合を、このシムでも調整出来る
ようにしたんでしょうねぇ。
いいよ、そんなに調整できなくても(笑)

 

↑ケース暖めちうの図
↑ケース暖めちうの図 コゲちゃうので炎の温度が低い部分を当てます
↑レース抜き取り成功の図 ムリクリ抜いた
↑レース抜き取り成功の図 ムリクリ抜いた

なんだかんだで、ケース側は全部組立終わったみたいなので、
後ろ側のカバーの作業開始。
メインシャフト側のベアリングは、入手出来ず今回は再使用で、
カウンターシャフト側のアウターレースだけ交換です。
両方交換ならば、ガンガンに暖めてしまえば良いのですが、
片方は再使用。しかもボールの保持器は樹脂製の上、
入手不可(買えても10万円オーバーなナゾの品)なので、
無茶はコケません。
では、端面から160mmくらい奥まった、止まり穴にはまっている
テパーローラーベアリングのアウターレースだけ、どうやって
抜けとおっしゃる?

って事で、地味にまわりから暖め、あわよくば落っこちないかと
期待しましたが、やっぱダメ。再使用のベアリングが100度近くに
なって来たので、自然落下はあきらめました。
悩んだあげく、スライディングハンマーの先っちょを削り倒して
どうにかレースにひかかるようにして、地味~にちょこちょこ
抜いてみました。
エライ時間かかったし、レースに下のシムもぐちゃぐちゃに
なっちゃうし、最悪だったわ。
こんな事ならば、少々時間使っても、ベアリングプーラー的な
なにがしかの道具を作った方が良かったなぁ。
急がば回れなのは解っているんですが、どうしても自分の作業だと
段取りを端折りたくなるんですよねぇ。

って事で、レースが抜けたトコロで心が折れ、作業終了~。
しかし、実際にツジツマが合うように必死でモノを観察しながら
組み立てているとイロイロ判ってきたような気がします。
3速で負荷をかけて加速させるとビヨンビヨンって感じで
一次曲線的なトルク感で加速しない理由とか、
4速だけもの凄く滑らかな理由とか、その他諸々、妄想爆発ちう。
うふーん、奥が深いぞ、オモロ~い。

さー、また明日もまたやっちゃうヨ♪

投稿者: okamochi@tensyu

個人事業主にして、岡本商店 店主。

「310Dトランスミッション組み立ての続き」への2件のフィードバック

  1. ミッションのケースも、組み立てし易いように分割しちゃうと剛性落ちるのでしょうか(^^;)
    組む順番などなかなかの知恵の輪でギアを入れつつ・・・頭から煙が出そう・・・
    なかなかの奥にベアリングあって、無傷で交換ってすげー大変そうです。
    でも、すっごい面白そう!

    1. ド鉄ちんで、ケースを小さくして剛性を上げるぜ作戦なのかもしれません。
      国産車のアルミケースのトラックがえらく立派なので、それに比べると
      スゲー小さいですよね。(分解した事ないから、中身は見た事ないですけど)
      ギアの出し入れの時に、歯車の角でケースのベアリング座面を
      ケースの角で、シャフトのベアリング座面を傷付けるので、
      ムキ~ってなります。

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