諸々の作業と並行して、自分の07フサベル FE450の整備を開始。
おいぃ~、そんな事している場合かー?
縦割りエンジンとか呼ばれているヤツです。
その通り名のように、縦に割れるクランクケースが、
最中合わせにシリンダのスリーブを挟んでいる、ちょっと不思議なエンジン。
お客様からバイクに乗りに行こうというお誘いを受けても
乗りに行けるバイクが無いのと、諸々事情もございまして、
この際やっとくべーと超重たい腰を上げた次第。
昨晩、コッソリとエンジンをおろしました。
そして、朝一からエンジン分解。
ちょっと自慢しておきます。
このエンジンの泣き所の一つと言って良いとおもいます、
シールのリップで減ってしまうバランサーシャフト。
グリスを入れて組み直しておくと、案外減りません。
現在41時間、1400km程走らせてますが、かなり具合良いッス。
ま、結構頻繁に開け閉めしていたので給油状況は
あり得ないくらい超良かったと思いますけどねぇ。
再度の臓物を全部出したところで、
組み立てに必要な数字を確認しておきます。
それらが終わると、ケースを分解。
やっぱ650に比べると、シリンダのスリーブが超短いです。
ずっと放置しておくと、エンジンオイルに混ざった
いろんな汚れが沈殿して、エンジン底部に堆積します。
コレみると、エンジン止めた直後にエンジンオイルを抜きたくなりますなー。
実際、新車のモトクロッサーを下ろした時は、走り終わったら現場に居る内に
速攻で抜いてました。が、ダートバイクの場合、洗車後にエンジンを
かけられないという欠点がございます(笑)
イロイロ不具合があって、ピストンリング折れたのかと
推測しておりましたが、ぬわんと無事でした。
ががーん。
じゃー、不具合の原因は何だっただ....
考えてもしようが無いので、整備開始。
まずはピストンから。
カーボンの除去と、面取り。さらに、石か何かを吸い込んだ時に付いたと
思われるボッチリや、縦傷のエッジを取り除き。
次ぎにクランクシャフトの状態確認。
やはり450はショートストロークのせいか、650や550に比べると
ハの字っぷりが小さかったです。
自分は、逆ハの字になるくらいまで調整して組んでますが、
ロードコースのストレートとか、調子に乗ってブン回すと
すぐまたハの字になってしまうようです。
お次はクランクケース。
角っちょを全部面取りしてやります。
メーカーから出てくる時点で、かなり面取りされてますが、
ところどころ残ってるバリ取りも含めて、全部やり直してます。
この後の掃除が一番大変です。
写真に撮ってませんが、この後ダウエルピンを抜くのに工具作ったりして
本日時間切れ。また明日もやっちゃいます。
ちょっと古い投稿に失礼します。
だいぶ前ですが、こんなのあるのを知りました。
フサベル用にサイズあるかな・・・
https://www.fukudaco.co.jp/products/types/maintenance/sleeve/sleeve01.html
でも減ってないのはすごい!
このようなスリーブを入れるタイプも検討しましたが、サイズが無いんですよねぇ。
あと、構造的に、スリーブを起きたい手前に、同径で溝やら穴やらがあるので、そもそもこの手法は使えないのです。
溶射で盛って整形って方法でやってみたいですが、これまた径が小さいですしねぇ。
四の五の言わず、少々の歪みはシカトって事で、TIGで盛って整形ってのが正解なのかも知れません。