固着ブレーキキャリパー

↑割ったの図

固着しちゃったというAJPのブレーキキャリパー
整備のご依頼です。

  

↑固着ブレーキキャリパー分解ちうの図
いろいろとトライした痕跡が(笑)
↑ベアリングプーラー使ってみたの図

オーナーさんもイロイロやってみたけど
全然分解できないとの事。

なるべく油圧でピストンを出せるだけ出してから
キャリパーを分解してみました。
ナルホド、相当に固着しているようで、
空気圧とかでどうにかなるレベルには程遠く、
つまんで引き抜くとか、力業系で行くしかりません。

どうすべかーと、悩みましたが、幸い(?)ピストンの
内側を何かでこじって段差が沢山できていたので、
そこにベアリングプーラーの爪がビミョーに
引っかってくれないかなぁーという甘い期待の元、
作戦決行。ギリギリで上手く行きました♡

 

↑ピストン抜けたの図
↑洗剤で水洗い後の図の図
臆され物質充填度120%

ピストンが抜けると、シールのゴムや、
ゴムより外側のシリンダ面が真っ黒。
ゴムを外すと、溝にはお腐れ物質が充満しておりました。
この辺りで、ピストンとシリンダの隙間が
無くなり、動かなくなってしまったのでありましょう。

 

↑工具加工ちうの図
↑整形完了~の図
↑使用イメージの図
↑お腐れ物質書きだしちうの図

で、お腐れ物質をどうやってキレイにするかで
いつも悩むのですが、基本硬いモノでそぎ落とさないと
落ちないくらい硬いッス。溝の外側の面は割とそぎ落とす
道具が届くのですが、内側の面がなかなか厳しく、
いつまで経ってもキレイにならないので、今回は折れてしまった
MACのピックを削って、道具をつくってみました。
(石川さん、スミマセン削ってしまいました(地元ネタ))

良い感じに研げたみたいで、こそぎ落とし放題。
一見キレイにみえていた所も、じつわまだまだお腐れ物質に
コーティングされていたようで、いくらでもカスが
出て来ます。(笑)

 

↑エッジ削り取りちうの図
↑面出しちうの図
中央部は全く当たらない
↑中央部半分くらい当たるようになるの図
この後、しこたま磨いて、ベタ当たりにしたった

てな事で、時間かかりましたが、お掃除完了。
お次は、組み立てに向けて、各部の面取り作業。
作業中に何か工具でこじったのか、合わせ面のエッジが
変形していたりしたので、その辺りもサラっておきました。

面取りが終わったら、定盤の上で合わせ面の確認。
案の定、真ん中の柱が浮いてしまっていたので、
ペーパーの上で擦りまくって面出し。

って所で、本日もお時間が過ぎたので、作業終了~
続きはまた明日。

“固着ブレーキキャリパー” への1件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です