XS650 点火系整備

↑コンデンサーでっち上げちうの図

ヤマハ XS650、30年ぶりのエンジン始動に向けて作業ちう。
今回は、点火系統の作業です。

 

↑配線加工完了~の図

前回の作業で、もしかすると、コンデンサーの具合が悪いのかなぁ?
的なアタリを付けておりましたが、当然純正部品は手に入りません。
とりあえず、目にとまった汎用品を入手いたしましたので、
組み付けて試してみます。

なかなかナイスな品を見つける事ができまして、
固定用のバンドが別体式で、バンドに空いている穴を拡大する
程度で、元々収まっていた場所に組み付ける事ができました。
あとは、車体のワイヤーハーネスに組み付けられるように、
配線の末端をギボシに変更。なんとなく配線をまとめて
なんちゃって仕様のXS650用コンデンサー完成。

  

↑イザ、勝負!の画

早速、点火プラグに火が飛ぶか試してみましたが、
あまりパッとしない印象。
ポイントの当たり面を、紙やすりで削りなおすと、若干良くなったので、
度胸一発ガソリン仕込んでクランキングさせてみましたが、
やはり始動せず。しつこく回していたら、一瞬だけ火が入った感じが
あれど、直ぐに停止。

 

↑やっとこ始動の画

さらに、ポイントの当たり面を削り、チョロッとギャップも
調整してみました。プラグの火花も明らかに強くなって来た
感じアリ。でも、あまりプラグが湿っている感じが少ないので、
キャブレターのパイロットスクリューも調整。
チョーク機構だけでは足りないのカモと思い、吸気側を
手で塞いでクランキングさせて、ガソリンをムリクリ吸い上げ
させてみると、やっとこエンジン始動。
30年ぶりのお目覚めであります。

キャブレターの整備中、アイドリング調整スクリューは一切
いじってないのですが、アイドル回転数が異様に高くなって
しまっており、キャブレター整備後アルアル状態。
眠る直前は割とキャブの調子が良くなったのかもしれませんねぇ。

ポイント部分から火花がビシバシ飛んでいるし、サラッとは
始動しないので、まだまだ調整が必要みたいです。

 

↑ポイントのギャップ調整ちうの図
↑ポイントからの火花減りましたの画

さらに、コンタクトブレーカーの調整を進め、
ポイントのアゴ(?)のかみ合わせがイマイチ決まっておらず
多少ズレているように見えたので、その辺りも調整し、
ギャップも再調整。
そんな事を繰り返す間に、普通に始動できるようになりました。

次ぎの段階に進んで、点火時期を確認してみると、なんだかちょっと
進んでいるみたいです。動画だと、シャッターと点火のタイミングが
合わないのか、タイミングライトのパカパカと点滅する光が上手く
映ってませんね。(肉眼で見ると、欠損無く光ってます)

 

↑普通に始動できるようになりましたの画

点火時期の調整を行い、さらに各部をチョロチョロと微調整。
最終的に、キュルキュル・ブ~ンな状態になりました。

はー、ここまで長かった。

とりあえず、感触的には何となく走っちゃいそうな気がするし、
以後は実際に走らせながらでないと、キャブレターも含めた
セッティングを進めようも無いので、ひとまず吸気と点火関連の
作業は一旦終了。

30年も寝ていた割りには、思いの外アッサリとここまで来ちゃった、
という感もあり、費用も割と小さめに収まっております。
お客様の用意してくれている全体の予算にも収まりそうなので、
路上復帰に向けて車体の整備を進めて行こうと思います。

まだまだ、つづく!

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