南星機械 R-62という巻上機の整備のご依頼です。
先日、ちょっと泣きそうになりながら受け取って参りました(笑)
えー、ご依頼内容は、ブレーキシューのドライブベルトの交換です。
まずは、ブレーキの確認をするべく、分解を試みます。
早速、フォークリフト大活躍♡
こんなのウンコ座りでやってたら、死んじゃうし、
そもそも下から手を入れないと作業できないし。
マジでフォークリフトが有って良かった♪
フレームのドラム側面にパネルがあり、センターにハブっぽい
モノがボルトで止まっているっぺーので、その辺りがスポッっと
抜けたりするんでないかと。
てな事で、分解開始。沢山付いているボルトを外します。
が、まー、M6のボルトが伸びちゃってるのか、ねじ山が潰れてナットが
空回りするのが多かったです。幸い、ナットのクラッシャーが使える
スペースがあるので、助かりましたが、数があるので、なかなか
作業が進みません。
やっとこサイドのパネルのボルトが全部外せたので、
スポッとパネルが軸から抜ける、事を期待してながら、
ドラムをエンジンハンガーで吊り上げ、いざ勝負!
さっぱり動きません(笑)
うーん、こまったなー。
なんとなく、センターの軸をプーラー的なモノを
作って押し込んじゃえば抜けそうな気がするのですが、
万が一違って壊しちゃうとマズいしなぁ。
この時点で、勝負に出るか、見極めながら進めるかの分かれ道
でしたが、ちょうどお客さんが様子を見に来てくれて、
じっくりやって良いよーって言って下さいました。
急がば回れ。
作業をしやすくする為に、ワイヤーをドラムから外す事に。
8mmのワイヤーが200Mも巻いてあるんだそうで、
人力でドウコウできそうにないので、フォークの爪に
巻いてみました。
巻く際に、ヨレてワイヤーがどんどん回って行っちゃうかと
思い、8の字に巻かないとダメかと思いましたが、試しに普通に
巻いてみると、一巻きづつに180度回ろうとするだけで納まる事が
判ったので、無駄な体力は使わず普通にクルクル巻いてみました。
あまりの長さに、フォークの爪に一巻きづつで並べられなかったので、
途中で一旦固定して、2重に巻くハメとなりました。
あー、勉強になりました。
お次は、油&土まみれブーを洗浄。
バイクみたいに調子に乗って洗うと、余計な事になりかねないので、
サラッと行ってみました。
洗っていて気づきました。
フレームを分解しないとベルトが抜けないじゃん。
で、ベースのフレームと側面のフレームはM12のボルト4本で
組まれているのですが、それがまたビクともしません。
何をするにもスペースが無く、工具が届かない。
って事で、作業に邪魔なエンジンにどいて頂きました。
錆びたナットは、レンジでチンしたいトコロでしたが、
スペースがなくて、コイルが入らなかったので、
アセチレンでファイヤーベイベーしてやりました。
フォークリストのおかげで、都度機械を好きな高さに出来るので、
工具に力もかけやすいし、見やすいし、炙りやすいしで、
スゲー楽でしたわ~♡
で、やっとことフレームのベースと側面が分割。
ブレーキドラムと側面のプレートの隙間から何か見えないかと
期待しましたが、隙間が狭すぎて何も見えませんでした(笑)
この時点で、日も傾き始めました。
明確な突破口は見いだせませんでしたが、潔く、本日の作業終了~。
急いでやってみたところで、たいがい上手く行かない事が
多いので、一晩ゆっくり良い案が出ないか考えてみまーす。
あー、面白かった!