クラッチディスクの交換をしたら、変速出来なくなってしまった
というホンダXR200の修理のご依頼です。
さて、どうしてそーゆー事になってしまったのか、
そーっと、そーっとクランクケースカバーを開けてみました。
うむ、良く判りません(笑)
が、カバーを開けると、シフトドラムが回るようになりました。
何かが引っかかってしまっていたのかも知れません。
ケースを閉じる際に、ネジがあがってしまったという部分に
コイル状のネジ修正材を使って修理。
こちら、特に問題なく完了～♡
何か動きに渋い感じはあるものの、とりあえずカバーを開けたら
変速は出来るようなので、一度カバーを戻して様子を見る事に。
そーっと、そーっと組み立てて、エンジン始動。
実際に走っては居ませんが、とりあえず普通に変速出来るし
クラッチもちゃんと切れて、繋がる感じ。
うーむ、分解前の状態はなんだったのか？
その後、車体を直立させた状態だと、２速から下に変速
できなくなる（ペダルは動くけど、シフトドラムが回転しない）事が判明。
その際、シフトフォークに押されて、ミッションのカウンターシャフトが
スラスト方向に大きく動いてしまっておりました。そして、ナゼか車体を
左に大きく傾けるとシフトドラムが回って、２速より下方向に
変速できるようになります。
うーむ、外からでは原因はハッキリしませんが、各部品の
位置関係におけるクリアランスが著しく一定でないようですな。
ここまで来て、お客様に再度聞き取り調査。
クラッチがダメになったのは、超マッドな状況の中を走った為で、
その際にスプロケットとチェーンの間に泥が詰まって、
ホイルが回らない状態にもなったそうです。ナルへそ、この辺りも
現状と符号する外力が加わった感じはありますよねぇ。
あー、ケースを割って、何がどうなるとこうなっちゃうのか
見てみてぇ～。
けど、お年頃からして、再度組み立てられる所まで部品が入手
できるのかも怪しいし、ご予算の関係もあるんですよねぇ。
てな事で、お客様にはその旨を説明して、今回の作業は
ココまでにして、今後の対策を練り直すという事になりました。
皆様からの作業ご用命をお待ちしております。
<(_ _)>