YAMAHA tricker 駆動系部品交換

↑ドリブンスプロケット取付け面距離測定ちうの図

ヤマハのトリッカーのドライブ・ドリブンスプロケットと
ドライブチェーン交換のご依頼です。

 

ご用意頂いた品々の図
ドリブンスプロケットは映ってないです

部品はお客様がご用意して下さいました。
当店、このスタイルは大歓迎です。

 

↑STDスプロケットの図
↑お持ち込みの新品スプロケットの図
スイングアーム内側端面からのオフセット量を比較ちう
↑ドリブンスプロケット組み付け完了の図

こちらの車両、前後共にセローのホイルが組まれておりました。

で、セローのドリブンスプロケットは、スプロケット自体に
ゴムブッシュが打ち込んであり、ハブの座面からのオフセット量が
割と深い感じです。今回ご用意頂いたドリブンスプロケットは、
鉄素材のソリッドな固定方法のタイプで、ハブとスプロケットの間に
アルミ材のスペーサー的な部品が収まる構造になっておりました。
この構造だと、スプロケット自体の肉厚を厚くする事なく、
歯の部分だけ鉄素材のスプロケットが組めるという、なかなかの
アイデア商品なんでないかと思われます。
多分、このスペーサーを買った人は、以後ずっと専用のスプロケットを
選択し続ける事になりますしねぇ。上手いっすよねぇ(笑)

で、その部品を組み込む上で、裏表の組み合わせが良く判らず、
とりあえずスイングアーム端面からのスプロケット左側面の距離を
確認しながら組み付けました。
まー、ロゴを上に向けて組んだらバッチリだったんですけど、
数字でも裏付けできて安心です。

 

↑ドライブスプロケット交換ちうの図

お次はドライブスプロケットです。
回り止めの爪月ワッシャーも、バッチリ用意してもらって
作業も安心でした。
今回、ファイナルも変更で、ドライブ側が一丁ロングな
設定のようです。

 

↑チェーンのリンク数検討ちうの図
↑スイングアームとタイヤの隙間の図

最後に、ドライブチェーンの交換です。
130Lのパッケージをお預かりして、後は現物に合わせて
良きコマ数でカットしてね、というご注文だったのですが、
短めに詰めると、スイングアームとタイヤのクリアランスは
結構ギリギリだけど微妙に擦る程度で割とイケちゃいそうな感じで、
長めにすると、チェーン引きの残り代が割と少なめという、
かなーりビミョーな位置関係。
お客様と相談の末、安パイな長めの設定で切ってみました。

自分のだったら、ショートホイルベース仕様だ!とか言って、
短めで切ったカモですねぇ(笑)
コレもお好みですから、思い思いで楽しまれるのが良いかと。

 

圧入代確認ちうの図
↑ピンのカシメ完了~の図


DID製のカシメリンクなチェーンでしたが、無事にウチのRK用工具でも
圧入できました。でも、道具任せだと、プレートの圧入位置は上手く
決まらず、結局クリップ用の深いダイスでそーっとそーっと押して行き
良き幅になるように作業しました。
圧入用工具のネジピッチが1.5だから、半回転で0.75mm押せるぜぇ、
って理屈ではそうなんですけど、なんかこうネジのバックラッシュなのか
弾性的な要素も入るようで、そのとおりにはイカの○玉なのです。

まー、ココがカシメチェーン交換の花形作業内容ですので、
上手く作業してシールにはシッカリと与圧をかけつつ、
スルスルと動くようにセットするデスよ。

  

↑作業完了~の図

最後にチェーンの張りップリを確認・調整して、作業完了です。

近々、この車両で剣山スーパー林道だそうです。
うらやましいですよねぇ~♡

皆様からの作業ご用命をお待ちしております。
<(_ _)>

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