ホンダ 耕耘機、F200というモデルのエンジンが不調との事で
修理できないかと、ご近所の方からのご相談。
動かし始めは良いけど、エンジンが暖まると止まってしまう
という症状だそうな。お預かりして、エンジンかけっぱなしにしても
症状は確認できませんでした。やっぱし負荷をかけないとダメなんで
しょうか。
でも、まー、スロットルを絞るとアイドリングがカナリ怪しい感じや
開け始めに息継ぎを起こす等、キャブレターが原因と思われる
症状は見てとれたので、とりあえず分解して掃除する事に。
分解を始めると、ナルホドHONDA製って感じ。
凝り過ぎ。
キャブを外すのに、燃料タンクを外さないとイカンのですが、
燃料タンクの化粧カバーとエアクリーナーボックスが一体で、
アレを緩めつつ、ズリ落としているスキにコレを抜いて
接続されているホースやリンクを外して行く、って感じ。
さぞ設計は大変であったろうし、シンプルな構造ばかりの
汎用機修理の最前線では嫌われたのではないでしょうか。
が、ナルホド、組み立てられている状態は、非常にコンパクト。
実にホンダっぺー。
キャブレターはケーヒン製。かなりシッカリした作りで、
エアブリード系の通路もメインとスローが独立
していて、パイロットスクリューも装備。
なんか、往年の各メーカーのダートバイクに組まれているFCRを
見比べると、CRFシリーズに組まれているヤツがハイスペックで
あった事を思い出さずには居られない感、満点。
エンジンやギアボックスを見ても、異様な作り込みップリで
相当気合い入れて開発されたのでありましょう感が全開です。
てな事で、キャブのお掃除が終わり、ペチャンコでどうしようも
なかったマニホールドのOリングを、秘蔵コレクションをゴソゴソ
やって発掘。同時多発的組み付け作業を、ムキーっとなりながら
どうにかこなして、試運転にこぎ着けました。
エンジンは調子良く始動しまして、パイロットスクリューを調整しようと
思ったら、どうにもスターターとエンジン冷却用の導風カバーを
外さないとアクセスできないようで、エンジンを始動したまま
ドキドキしながら分解して、どうにかキャブレターの微調整を完了。
気持ち良くアイドリングして、キレイに吹けるようになりました。
とりあえず、一度コレで使ってもらって、ダメそうであれば
また次ぎのステップへと作業を進めようと思います。