YAMAHA YB90 フロントフォーク整備

↑引っこ抜いてみたの図

ヤマハのYB90の整備です。
まずは、オイルがダダ漏れなフォークの修理から。

 

↑インナーチューブ先っちょの図
↑出て来たオイルの図

とにかく、このフォーク、構造が良く判りません(笑)
残念ながら、これまで触るチャンスには恵まれて来ませんでした。

とりあえず、ソレっぽいボルトを緩めてみると、
フォークを抜く事が出来ました。
なんと、フォークスプリングはインナーチューブの外側に
組まれております。結構感動ぅ~

インナーチューブにキャップ的な部品はなく、トップブリッジ上面より
インナーチューブを縫っているボルトを外すと、チューブ内な
大気開放されて、そこからフォークオイルを出す事ができました。
出て来たオイルは、エンジンオイル的な色で、沈殿していた物が
出始める頃にはスゴいオイルになってました。

  

↑インナーチューブ上端の溶接痕の図
↑暖めちうの図

さて、ここからが困りました。
インナーチューブとアウターチューブの固定方法が良く判りません。
今日、良く有るパターン的には、インナーチューブの内側に何らかの
部品があり、それらを介してチューブ同士をボルトで縫うパターン。
通常ボルトはアウターチューブの外側からアクセスする構造が多いですが、
コイツにはボルトがありません。内側に工具を突っ込んで回すのかとも
考えましたが、どんなに一生懸命のぞき込んでも、それらしき物は
確認出来ません。しかしながら、組み立て手順から考えて、何かで
チューブ同士がひっかかる構造になっていないとすっぽ抜ける事になります。

インナーチューブの上端には、トップブリッジと一緒に縫うボルトの受けが
溶接されているようなのですが、もしやインナーダンパー的な物が
コレと一体で、溶接して固定しちゃってる?とかも想像しましたが、
50年くらい前のフォークでインナーダンパーって事もあるめぇっていう
推測の元、アウターチューブの上端のメッキがかかっているキャップ的な
部品が何らか抜ける的な構造でありましょう。

ってな事で、差し込んであるにしろ、ネジ込んであるにしろ
動かす為にガンガン暖めてみる事に。

 

↑先っちょ掴むの図
↑アウターチューブ回すの図

フォークのプレーンベアリングを抜くように、
インナーチューブをスライドさせてコンコンやってみましたが
動く気配ナシ。
じゃー、ねじ込んであるの?と思いつつも、回す方法を探して
キョロキョロ見回し、一番お手軽そうな旋盤のスクロールチャックに
銅の当て物を履かせて傷がつかないようにして、先っちょの
キャップ的な部品をくわえさせ、アウターチューブをひねってみますと、
ヨッコイショでなんとか回りました♡
(あー、そういう時の為にも、潰さず、滑らさずに加えられそうな
6爪のスクロールチャックが欲しいなぁ)

はー、コレ、本来はどうやって分解する事になっているんですかねぇ。

   

↑オイルシール抜き取り完了~の図

キャップ的な部品を抜く事が出来まして、ようやっとフォークの
シールを外す事が出来ました。内外径と厚みを測ると、なんか割と
良くみるサイズなので、もし純正部品が出て来ないなんて事に
なっても、どうにでもなりそうです♡

てな事で、どうしたって交換しなければならない部品は
インナーチューブ上端のシールと、キャップ的な部品と
アウターチューブの間をシールしているOリング、
フォークシールって事になりそうです。

そして、毎度の事ですが、パーツリスト的な資料もないので、
インターネットの荒海へと、パーツ探しの旅に出なければ
なりません。全部そろうと良いなー。

まだまだ、つづく

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です