昨日に引き続き、XS650のエンジンのオイルシール交換作業です。
昨日、古いシールを取り外しできたので、本日は打ち込み作業。
簡単そうな、クラッチのレリーズ部分からやってみましたが、
本来外側から打ち込むような構造になっていないので、
かなりムリクリ押し込む感じでした。
シールの側面には、クランクケースに刻まれた溝にハマるように
突起が付いているので、モロソレが邪魔で、スルっとは入りません。
ケースの面取りもソコソコやってから打ち込んでみましたが、
突起部分はかなりこそぎ落とされちゃった感じです。
漏れないと良いのですが...
(余裕が無く、写真撮ってません)
次ぎは、何か道具を作らないと、ダメそうな残り2個の内、
シフターの方から作業。コレは普通に外側から打ち込むタイプです。
こちらは、シャフトがガイドにして、叩き込む為の
ドライバー的なヤツを作りました。なるべくシールの外側まで
押せるようにする事と、ドライバーが傾かないように
シャフトの外径チョッキリに穴を開ける感じ。
シールは、抜け出てこないように、外側から
クリップで押さえる構造になっているので、
シールの側面にもグリスを塗って、なるべくスンナリと
挿入できるように作業してみました。
お次はカウンターシャフトのシールです。
コレはなかなか大変でした。
シールの外径が60mmを越えるのですが、ウチの旋盤の
貫通孔が50mmまでしかとおらないので、手持ちの材料だと
70mmの丸棒から一体で作ろうと思うと、事前にある程度詳細に
設計して、ソレに合わせて材料を切り出さないとイカンのが
面倒だったので、2ピース構造にしてしまいました。
こちらのシールのリップは、ちょっと貧弱な感じで、
滑らすのにグリスを使った場合、エンジンの内圧が上がった時に
飛び出して来ちゃったら怖いので、潤滑剤代わりに
液体ガスケットをうっすら塗って打ち込んでみる事に。
固まればシールにもなって、一石二鳥?(笑)
シールは、スプロケットを止めているナットで押し込みます。
シャフトの外径をガイドにしているので、斜める心配は皆無。
こちらの打ち込みは、シール側面の突起がもげちゃうような
事も無く、非常にスマートに行きました。
準備に3時間以上かかりましたが、打ち込み作業は2分くらい?
まー、そんなモンですが、もう二度とやらない作業でしょうけど(笑)
てな事で、シールの交換作業、コレにて終了。
試運転して、オイルが漏れない事を祈るばかりです。
何となく、安易にやっちゃったレリーズにシールが
ヤバい気がするんですよねぇ。
結果はまた後日。